アメリカの企業業績は良好
アメリカのNYダウもS&P500指数も、長期金利の急上昇や米中貿易摩擦への懸念・フェイスブックの個人情報漏洩問題などの続出で、10%前後下落したとはいえ、年初のスタート地点に戻っただけです。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

S&P500指数 日足(SBI証券提供)
アメリカ企業の業績や経済の内容は、引き続き良好です。特に、企業業績は絶好調です。
「米中貿易戦争」への懸念ばかりが報道されて、「アメリカの企業業績の好調さ」はあまり目立ちませんが、2018年1月から3月にかけて、S&P500企業の「通年の業績予想」は、7.1%も上方修正されています。この「7.1%もの上方修正」は、なんとなんと1996年来の大きさです。
4月半ばからアメリカでは(第1四半期の)決算発表シーズンが始まります。今回の決算では前年同期比+17.5%が予想されています。
今のマーケットは「米中貿易戦争」「FANG-MANTいじめ」を悲観して下落していますが、実際のアメリカの企業業績は絶好調なのです。
アメリカの好景気は向こう5~6年は継続する
メガトレンドとしては、アメリカの好景気は向こう5~6年は継続する可能性もあるのです。
なぜならば、今のアメリカでは、労働人口(15歳から65歳までの労働者)の絶対数が増えているのです。
特に、アメリカでは、最も人口の多い「ミレニアム世帯」が「30歳から39歳」の30代に突入し始めています。このミレニアム世代はベビーブーマーたちの子世帯に当たっていて、最も人口の多い世帯です。
この「物を買わない」と言われていた「最も人口の多いミレニアム世代」も、結婚して子供が産まれ始めています。彼らも「ご多分に漏れず」、初めての「一戸建マイホーム」を購入する年齢にさしかかったのです。
このことは、「アメリカの好景気は(何もしなくても? 放っておいても?)向こう5~6年は継続する可能性が高い」ということです。
そして、アメリカ株式ブームも向こう5~6年継続する可能性があるのです。