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芸人・バカリズムも実践!駆動を続けたまま「現実逃避」しよう

仕事中にだんだんと集中力が切れてきて、ついつい関係ないものを見たりして「現実逃避」することってありますよね。手を休めて休憩を取るのもいいのですが、無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者である弘中勝さんは、「駆動を続ける」現実逃避をしようと勧めています。この方法、どうやらお笑い芸人のバカリズムさんも、ネタ作りの作業で取り入れていたようです。

現実逃避の工夫

現実逃避は、仕方のないことだと思います。

何か仕事に行き詰まった時、すごく飽きてきた時、取り組んでいることにむしゃくしゃしてきた時、すべてを投げ出したくなります。現実逃避と呼ぶとネガティブですが、これを息抜きとかガス抜きなどと呼ぶのであれば、現実逃避も決して悪いことではありません。

私も、現実逃避はしょっちゅうしています。飽きっぽい性格なので、何か仕事に取り組んでいて、集中力を欠いたりアイデアに行き詰まったりすると、他のことに逃避したくなります。

ただし私の現実逃避には、ルールがあります。「駆動は続ける」ということです。

現実逃避、息抜きなどというと、「充電」とか「エネルギー補給」といったイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

つまり、仕事をするために掛かっていたエンジンをいったん切って、しっかりとヤル気を充電し、ヤル気が溜まったら再びエンジンをかける、つまり車を休ませるということです。

私の場合は、エンジンを切ってしまったらとことんサボり尽くしてしまうので、エンジンを切らないように心がけています。エンジンを切らないまま「駆動は続けることで現実逃避をするとは、どうするか。

他の仕事をするのです。または、同じ仕事への取り組みはいったん休んでも、今度は別の切り口で取り組んだりします。つまり、何かしら前に進むようにするわけです。

例えば、ある資料を作っているとして、どうも行き詰まってしまってその作業をストップしたら、今度はいずれその資料で必要になる取材に出かけたり、その資料に関係する別の文献を読んだりと、「その作業が少しでも前に進む別のこと」をやります。

ここで、やけ食いをしたりやけ酒を飲んだりしても、何も進むことはありませんから、やりません。

気分転換とも言いますが、とにかく前にも進まない、何も残りもしないことはやらず、何か前に進む、何か必要なものが残ることをやります。

そういえば何年か前、お笑い芸人のバカリズムが、単独ライブの準備のための作業風景をUSTREAMで生配信している時がありました。バカリズムのライブは、6本とか8本とか、何本ものコントが披露されるのですが、どうやって作ってるんだろうと興味が湧いてきて、そのUSTREAMを見ていたことがあります。

すると、バカリズムはずっと何時間もノートパソコンに向かって入力を続けているだけで、全く他のことをやっていないのです。

すごい集中力だなあと思っていたんですが、何かの番組かインタビューで言っていたんですが、バカリズムはPCの中で脚本を何本も表示していて、1つの脚本に飽きたら次の脚本、そしてまた次と、コントごとに書き分けているんだそうです。

これも、今の作業をストップして他の作業をしても、結局はライブ全体の作業としては前に進んでいるから、駆動させたままの気分転換と言えます。

そして、「駆動は続ける」という現実逃避をやるには、もう1つコツがあって、それは「駆動をやめるという現実逃避をする人間とは付き合わない、ということです。

「まあ、パーッと忘れて飲みに行こうぜ!」
「息抜きも大切だよ。みんなでここに遊びに行こうぜ!」

みたいな誘いをしてくる人は、とてもやさしくて助かる存在のように思えますが、実際にはエンジンを止めに来ているわけですから、そういう人とは距離を置くようにします。

逆に、同じような「駆動は続ける」タイプの人なら、

「ちょっとこの作業はやめて、カフェにでも行って、別の角度で話し合わない?」
「そのヒントになるものが、あそこに展示されてたよ。行って見てみるか?」

と、仕事が進む気分転換を提案してくれます。そういう仲間がいると、百人力です。

「駆動は続ける」というタイプの現実逃避なら、仕事はなんとか前に進んでいきます。エンジンを切るタイプの現実逃避は、充電でも燃料補給でも何でもなくて、ただ空白期間を作って問題を先送りしたに過ぎません。

「駆動は続ける」という気分転換の方法を、自分なりに編み出しましょう。

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
・「現実逃避」で、やってはいけないことは何か。自分の考えをノートに書く。
・「現実逃避」で、こういうことならばやってもいい、ということは何か。ノートに併記する。

 image by: Shutterstock

 
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