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フェイスブック創設者ザッカーバーグの父親はどうやって「天才」を育てたのか?

「新しい習い事を始めたい」と言うお子さんに対して、親としては「できれば希望通りにさせてやりたい」と思ってしまいますが…、ご自身も様々な習い事を経験してきたしんコロさんは、「それが子供が心から興味を持っていることなのか、それとも他人の影響なのかを見極めることが大切」と言います。さらにその「見極め」が正しくできれば子供を天才にすることも可能、とも。子育て中の方、必読ですよ!

習い事してますか?

読者の皆様の中には、習い事をさせているお子さんをお持ちの方や、ご自身も習い事や趣味に凝っている方もいらっしゃることと思います。習い事は、才能の発見やスキルの向上、自分磨きや世界を広げることにもなる可能性を秘めている他、好きなことに没頭してストレスを発散したり、人との出会いも生む場にもなります。ということで、今回は習い事についての話題です。

以前からこのメルマガでは自分の幼少時代からのエピソードを書いてきましたが、僕自身習い事に関しては色々な思い出があります。今から思うと、僕は両親に色々な習い事をさせてもらえてとてもラッキーでした。子供の将来を思って親がくれたギフトですものね。そんな親心はとてもありがたいものです。

一方、そういったことをまだ分からない子供は、その習い事が好きになったり、場合によっては苦痛になったりする場合があると思います。従って、色々な習い事を経験するチャンスがあれば、その中で子供がどんなことが好きで、どんなことが嫌いなのかを発見できるようになります。好きなことが見つかれば、子供はものすごいスピードで学んだことを吸収して身に付けることができる一方で、好きでないとなかなか身につきません。

一つのことをしっかりやり通しなさい」という意見も確かに正しいですが、一方で好きなことを見つけさせてあげるには、色々な機会に触れさせてあげる親の理解と寛容さも必要と言えるかと思います。「好きこそ物の上手なれ」は大人になってからも同じですが、脳が柔軟な子供の時の方がその傾向はさらに顕著です。なので、その子供時代に好きでもないことを押し付けてしまうのはもったいないとも言えます。だから寛容さが必要になると思うのですが、その時に一つ重要なことがあります。子供が何か新しい習い事や趣味をやりたがっている時に、それが子供が心から興味を持っていることなのか、それとも学校や友達の影響なのかを見極めることが大切になると思います。そんなエピソードが、あの有名人にもあてはまります。

>>次ページ ザッカーバーグの父親に学ぶ「天才の作り方」

天才の作り方

今や4000億円の売上を誇るフェイスブックの創始者、マーク・ザッカーバーグが天才プログラマーとして育った背景には、マークの父エドワード・ザッカーバーグの子育ての影響が大きかったと言われています。もちろん、売上の高い企業を作ることが必ずしも「人生の成功」ではないと考える方もいらっしゃるでしょうが、マークの才能が開花しなければフェイスブックの成功はなかったわけです。そういった意味で、どのようにしてマークの才能が開花していったのか、そしてどのように父エドワードに育てられたかというのは興味深いところです。

マーク・ザッカーバーグのドキュメンタリーが日本のテレビ番組でも取り上げられていたことがありましたが、父エドワードはマークを育てる上でマークの興味や本気度を見極めるのに長けていたそうです。一つのエピソードは、マークがバスケットボールを欲しいと父にねだったときのことです。父はどうしてバスケットボールが欲しいのか聞くと、マークは「友達がみんなやっているから」と答えたそうです。その時、父は「それならダメだ」と断固として反対し、ボールを買い与えなかったそう。周りに流されるということをさせず、本人が興味をもつことを発見させるという意図があったからです。

一方で、マークが自分から興味をもったことには、父は全面サポートをしたそうです。その一つがコンピュータープログラミングでしたが、まだ子供だったマークにコンピューターの専門家を家庭教師としてつけました。そして1年ほどでもう家庭教師が教えることがないほどマークはプログラミングをマスターしたのです。

その後、マークは高校時代に「シナプス・メディアプレーヤー」というオンラインの音楽ソフトを無料配信し、マイクロソフトから1億円で買い取るというオファーも断り、あくまでも無料ソフトとして配信されつづけました。そしてマークはハーバード大学に進学し、在学中に様々なソフトウェアの開発につづき、ついにフェイスブックを開設するに至ったのです。フェイスブックの誕生に関しては2010年に発表された映画「ソーシャル・ネットワーク」に描かれていて、その中でマークはかなりクセのある人物として登場していましたが、彼の才能はだれもが認めるところです。

とまあ、マークやフェイスブックの細かい歴史は良いとして、彼の父エドワードが、マークの熱意を見極めたことと、そこに絶大なサポートをしてあげたことがマークの才能開花のきっかけになったことは間違いありません。また、父エドワードがマークとコミュニケーションをしっかりとっていたからこそ、マークの興味や考えていることがわかったのも大事な点です。

もしお子さんに習い事をさせている親御さんが読者さんの中にいたら、その習い事に対してお子さんがどう感じているか、どんなことがどんな風に好きか、どうして好きなのかなどを会話されてはいかがでしょうか。

『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』 Vol.104号より一部抜粋

【Vol.104号の目次】
●最近のおきゃん 定点カメラを買った
●T2のほんわかん 習い事してますか?天才の作り方、習い事ランキング
●Q&A レーシック手術うけた、恋愛相談、ねこサラダ伸びすぎ、しおちゃんツイッター動画、旅行のプラン、昔好きだった人から、他

著者/しんコロ
ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。
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