5回目、北海道・北東北の魅力を紹介
日本政府観光局(JNTO)主催による訪日観光促進イベント「ジャパンウイーク2016」が10日から3日間、ニューヨークのグランドセントラル駅で行われた。
目玉コンテンツとして会場中央に設置「回転寿司」コーナー。東北の米を使った寿司が実演販売された=10日、ニューヨーク(撮影:野村)
来場者数延べ23万人超
2015年には訪日米国人が初めて100万人を超えるなど年々高まる訪日観光需要をさらに喚起しようと開催された同イベント。
5回目となる今回は「北海道・北東北」というテーマの下、26日に新幹線が開業する北海道や東日本大震災からの復興を目指す東北の魅力を、ニューヨーカーに向けてアピールした。
JNTOの岩田賢事務所長は取材陣に対し、「今年も多くの企業や団体が出展を希望してくれました。準備期間10カ月の中で、われわれも東京や北海道に足を運びながら、共に日本を代表して『日本の魅力を伝えよう』という出展者を慎重に決めました」と述べた。
3日間を通して実際の来場者数は延べ23万人超。
盛況の内に幕を閉じた。
NHKのキャラクター「どーもくん」も登場。一緒に記念撮影をする来場者=同
3月26日の北海道新幹線開業に伴い、北海道への旅行をPR。
また、会場中央には目玉コンテンツとして日本が誇る伝統食と技術力を掛け合わせたユニークな文化「回転寿司(ずし)」のコーナーを設置し、東北産の米や北海道産の海の幸といった豊かな日本食の魅力を発信した。
全米各地で開催される桜まつりの訴求力にヒントを得て、会場全体は桜をテーマにしたデザインで統一。
観光ブースでは桜前線の情報を提供し、日本全国で段階的に移り変わる季節の美しさを発信した。
そのほかアイヌの衣装の試着コーナーを設けたり、浮世絵や加賀友禅の染色をはじめとした日本の伝統工芸の実演も行うなど、食以外の日本文化も多様に紹介し、訪れた人の関心を集めた。
【ジャパンウィーク公式サイト】japanweek.us/
10日の開会式では、在ニューヨーク日本国総領事館の髙橋礼一郎総領事・大使は「北海道は日本の自然の美しさを象徴する存在」と紹介したあと、「5年前の東日本大震災においてはアメリカ、特にニューヨークの方々からは多大にサポートいただき、感謝している。今後ぜひ東北地方の観光に訪れてほしい。それが復興への一番の支えとなる」と述べた。
記事提供:ニューヨークビズ
『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』
著者/高橋克明
全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」「ニューヨーク ビズ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事「ガチ!」を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる
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