都内の各名所が次々と進化を遂げています。古いものから新しいものへとイメージを一層させるものもあれば、日本の古き良き風情を売りに出すといった変革等、リニューアルすることで新たな付加価値を見い出しています。世界からも常に注目を集め続け、今リニューアルラッシュを遂げている「Tokyo」は今後どのように新たな段階へと突入していくのでしょうか。
新たな食のカルチャーを発信「中目黒高架下」グルメ街
このエリアが東急東横線の人気に一役買っていることは間違いないでしょう。
この沿線上の代表的な駅でもあり、多くのセレブリティが集うお洒落な街としても有名な中目黒。
高級なレストランから、店主のハイセンスなこだわりが効いたファッションやインテリアなどのお店もずらりと立ち並んでいます。そんな流行発信地である中目黒の高架下に新たなグルメ街を作っているとのことです。
夜もにぎやか
人通りが多い高架沿い
東京急行電鉄と東京地下街が共同で開発したとされるこのグルメ街、その名も「中目黒高架下」が先日オープンしました。
待ち合わせをするにも迷う理由がないほどシンプルな名前ですね!
あのオシャレな「蔦屋書店」も
地方で人気の高い関東初出店となる店舗も含め、中目黒にゆかりのある飲食店、全28店舗が高架下空間に並びます。
本施設のコンセプトは「SHARE」。
一つ屋根の下ならぬ「高架下」にて、中目黒の新たなカルチャー発信地を掲げて、空間をシェアしていきたいとの思いが込められているそうです。
高架下は新たな装いに
また、目黒川沿いにはテラススペースを持つ店舗もあり、人や街に開かれた空間となっています。
注目するべきお店は、中目黒の「焼鶏あきら」や「水炊きしみず」で有名な清水明氏がプロデュースする「鶏だしおでん さもん」や、全国の日本酒150種類以上を取り揃える日本酒と炉端焼きのお店「炉端のぬる燗 佐藤」といった居酒屋から、日本初のフレンチトースト専門店「LONCAFE STAND NAKAMEGURO」やニューヨーカーから20年以上も愛され続ける「THE CITY BAKERY」など女性の支持が高そうなお店まで様々です。
フレンチトーストのお店「LON CAFE」
餃子とアジア料理を楽しめる「原宿餃子樓~ハノイの風~」
お洒落だけど、気軽に立ち寄れる商店街のように、中目黒に新たな風をふかせてくれることに期待したいですね。
生まれ変わった恵比寿ガーデンプレイスの「38階」と「横丁」
最上階から一望できる都内の夜景
image by: 恵比寿ガーデンプレイス (Yebisu Garden Place)
モダンで大人の街、恵比寿も新たな進化を遂げたようです。
10月27日にリニューアル・オープンしたばかりの、恵比寿ガーデンプレイスタワーの38階にある展望レストラン街「TOP OF EBISU」。
リニューアルのコンセプトとしては「Grand&Casual(本物を気軽に愉しむ贅沢)」。
都内有数の眺望を活かしながらも、肩肘を張らずに本物感のあるカジュアルなレストランを多数集めています。
この38階の展望レストラン街では、ユネスコ無形文化遺産に登録されますます注目を集める「和食」を中心に飲食店が集結。
伝統的でありながらモダンな和を演出した、アッパーカジュアルなレストランが並んでいます。
寿司、蕎麦、焼き肉、焼鳥、鉄板焼き、おでんなど、こだわり食材を使った日本食がこのフロアで楽しめます。
また、眺望を愉しむことのできる展望スペース「SKY LOUNGE」も新設し、来場したお客さんには無料で開放しているとのこと。
贅沢にも、六本木方面、スカイツリー、東京タワー、レインボーブリッジまでの景色を一望することができるので、このラウンジを訪れるだけでも価値があるかも。
2017年には、39階のフロアのリニューアルを予定しており、世界中のトレンドを意識した先端をいく飲食店が集まるらしいです。
さらに、10月6日にはガーデンプレイス内にスタンド横丁「BRICK END」が登場。
「恵比寿。あなたは大人の街になれ。」のブランドメッセージのもと、大人の社交場(Bar)がコンセプトとのことで、従来にはなかった深夜までお酒が飲める大人のコミュニケーションスペースが並んでいます。
これを盛り上げるのは、全く異なるジャンルのユニークな5軒。
クラフトビールを赤片手にJAZZやCITYPOPを楽しめる「MUSIC BAR berkana」
スナックの「モーゼの寄り道」
恵比寿の名店「賛否両論」の笠原シェフが手掛ける新業態の居酒屋「賛否両論KAKUUCHI」
笠原シェフ‼️‼️‼️ #brickend #恵比寿ガーデンプレイス #賛否両論kakuuchi#笠原シェフ
BRICK END_officialさん(@brickend_official)が投稿した写真 –
原宿で大行列のハンバーガーショップ「THE GREAT BURGER」
そして、スタンド形式で提供する印欧風カレー気軽に楽しむことのできる「AALAAP LENE WAALA」
どれも個性的なお店ばかりで、深夜まであっという間に過ごしてしまいそうです。
「大人の街 恵比寿」としてこれからも感性を刺激し、審美眼を磨いてくれるような空間に期待したいです。
江戸っ子の粋な遊び心満載。両国の旧駅舎をリニューアルした『江戸NOREN』
image by: PR TIMES
「粋な江戸の食文化を楽しむ。」をコンセプトに、12の和食店が両国駅に集結します。
「味」「素材」「料理人」のこだわりがつまったこの複合飲食施設のポイントは、1929年に建造された歴史ある旧駅舎をリニューアルした外観と、館内は江戸の町家を意識した吹き抜け空間です。
来る11月25日にオープンするのは『−両国−江戸 NOREN』です。
image by: PR TIMES
食以外にも江戸の伝統や文化をも楽しめる催事やイベント等も行う予定だそうです。
両国がもともと江戸最大級の庶民で賑わっていた街であったことから、活気や粋・遊び心があり、様々な食文化が成熟した江戸の魅力を堪能する情報発信の場を目指しているとのこと。
さらに、墨田区全体の回遊性を高めることのできる拠点を目指すべく、観光案内所も設置し、周辺の両国国技館及び江戸東京博物館、新たに開設される「すみだ北斎美術館」等の観光資源を最大に活かしたいとの方針を掲げています。
新たな銀座のランドマーク「東急プラザ銀座」
image by: Wikipedia
2016年3月にオープンした、駅直結の「東急プラザ銀座」。
各地に展開する「東急プラザ」がはじめて銀座エリアに登場したことで話題になりました。
「銀座らしさに磨きをかける」というコンセプトのもと、建築デザインは、伝統と革新とが共存する街にぴったりの伝統工芸の江戸切子をモチーフにしています。
屋上のテラスとカフェは開放的
image by: Wikipedia
レストランやカフェ、ファッションやライフスタイル関連のショップなど、125店が立ち並んでいます。
その中には、話題のシドニー初日本初上陸のギリシャ料理「THE APOLLO」や、自由が丘で人気のハンバーガーショップ「BAREBURGER」、アップルパイが有名な「グラニースミス」など、話題のお店がずらり。
すでに、あらたな銀座のランドマークとして、多くの人を魅了しているようです。
あの新宿アルタも生まれ変わった
image by: PR TIMES
かつてのお昼の国民的長寿番組が放送されていた新宿スタジオアルタ。
そのアルタが新たな歴史を生み出そうとしています。
三越伊勢丹プロパティ・デザインが、11月3日にその新宿アルタ7階スタジオアルタ跡地に「アルタシアター(ALTA THEATER)」なるものをオープン。
「音楽」「映像」「サブカルチャー」をテーマに、新体感型エンターテインメントとして旬なコンテンツを発信していくとのことです。
ALTA THEATERは首都圏初となるU字型の体感型3D上映システムや、プロジェクションマッピングや音響など充実したステージ機能を完備しています。
基本的には、日中は3Dシアター、夜はミュージックカフェ&バーを展開するとのことで、その他にもアーティストライブ、ダンスイベント、スポーツビューイング等のヤングカルチャーを様々な切り口で随時展開していくそうです。
実際のライブのような臨場感を体感できる3Dシアターでは、ブレイク必須の旬なアーティストを中心に紹介し、次世代のスター輩出にも力をいれています。
ニューヨークの「アポロシアター」を意識しているとのことですが、その「音楽の殿堂」の歴史を新たに刻むことはできるのでしょうか。
以上、4つのスポットをご紹介しましたが、新たな食や文化を発信し続ける東京、その勢いは止まらないようです。
飲み会の場所がマンネリ化しているという方は、今回ご紹介したお店を利用して、いつもとはひと味違う新しいテイストを取り入れてみるのもいいかもしれませんね。
image by: まぐまぐ編集部
source by: PRTIMES, Walkerplus, IMPD, Gardenplace, JR東日本, PR TIMES, 江戸NORENオフィシャルサイト
文/臼井史佳