脳を鍛えたほうがいいのはわかっているんだけれど、具体的にどうすれば? なんて思っているご貴兄、今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』で紹介されているのは、皆さんが得意とする(?)ダジャレで脳トレできてしまう方法です。これで安心して堂々とダジャレを連発できますね。
オヤジギャグでクリエイティブに?
少し前に『クリエイティブ・シンキング』という本を読んだのですが、その中にちょっとした課題として、「突拍子も無いものを2つ組み合わせて新しいものを生み出す」というのがありました。
世の中に真にゼロから生まれたものはほとんどなく、たいていはこれまであるものを2つ(かそれ以上)組み合わせて生まれてくるものだと。ただ、その組み合わせが突拍子もないので、普通の人にはなかなか思いつかない。例えば「自動車兼魚」というように、機械と生き物をくっつけて何か生まれないか…、というようなものです。
このワークを読みながら、ふと思いついたのが謎掛けでした。
恋とかけまして炭酸飲料と解きます。
その心は?
どうか振らないで。
という感じで、「◯◯とかけまして△△と解きます。その心は□□」という決まったパターンで進むのですが、聞いた人が「なるほど!」と思わせるような共通点を瞬時に見いだすのは、結構良い頭のトレーニングになりそうです。意味の共通点だったり、類似点だったり、同音異義語を利用したり。
ここまで書いてふと気になってネット検索をしてみると、やはり「脳のトレーニングになります」ということも含めて、謎掛けの練習を段階を追って説明しているサイトがいくつか見つかりました。
ダジャレなども「くだらないもの」の代名詞ですが、しかし、一見結びつかないものを、音が似ているということでくっつけるのは良いトレーニングになるのではないでしょうか?
同音異義語がたくさんあるのが日本語の特徴だということは以前にも書きましたが、似たような読み方まで含めたら材料はたくさんあるのでダジャレが豊富な言語なのかもしれません(もちろん英語にもダジャレはあります。いつか英語のジョークも紹介しましょう)。
謎掛け、ダジャレ以外にも言葉遊びは色々あります。
「山号寺号」というのもあります。本来は「成田山新勝寺」のようなお寺の名前につくものですが、「◯◯山△△寺」という形で遊ぶもので、落語にもあります。
若旦那が浅草の観音様にお参りに行くというのを聞いて、幇間が「金龍山浅草寺ですか」とちょっと賢ぶって、しかも「これはどこにでもある」と言ってしまった。それで若旦那にあれこれ詰め寄られ、「時計屋さん今何時?」などとんちで切り抜けるという落語です。
小咄も含めれば、落語にはこういった言葉遊びが豊富にあります。例えば「崇徳院」という落語。これはとある大店の若旦那が、とある茶店で見かけたお嬢さんに一目惚れ。お嬢さんもどうやら同じ思いだったようで、さらさらと
「瀬を早み岩にせかるる滝川の」
と百人一首にも入っている有名な和歌の上の句だけを渡す。下の句は
「われても末に逢はむとぞ思ふ」
と「今日は本意無く別れるけど、いつか必ずお会いしましょう」という気持ち。
ところがお互いどこの誰かが分からず、若旦那とお嬢さんの家の奉公人、使用人達があてもなく探しまわる。ようやくお互いの目指す相手の使用人同士が床屋で出会い、大騒動に。床屋の大きな鏡がわれて「これ、弁償してくれ!」と髪結いが言うと…
「割れても末に買わんとぞ思へ」
と、見事に下の句のダジャレになって落ちるわけです。
今日はちょっとダジャレ連発で頭のトレーニングをしてみてはいかがでしょう? 「オヤジギャグばっかり」と嫌われない程度に…。