大学受験シーズン開幕まであと5ヶ月ほど。後期からの予備校講座選びに頭を悩ませている受験生も多いかもしれません。そんな方に読んでいただきたいのが無料メルマガ『齋藤裕一の「教育力」と「勉強力」 ~ココだけのリアル話~』の今回のコラム。カリスマ家庭教師が講座選びのポイントについてレクチャーしています。ぜひ参考になさってください。
予備校講座選びのポイント
「どの講座を取ったらよいでしょうか。」
保護者の方やお子さんからこのようなご相談をいただいています。そこでこのコラムでは講座の取り方のポイントをご紹介したいと思います。特に今回は大学受験生を対象にご紹介できたらと思います。
講座の取り方は大きくわけて2つのアプローチから考えます。
●志望校の難易度をベースに講座を選ぶ(目標ベース)
●本人の今の実力をベースに講座を選ぶ(現状ベース)
どちらから考えるのが絶対にいいというわけではありません。どちらにもメリット・デメリットがあります。
ですので、両方について考えた上で、総合的な観点からどの講座を取るのかを考えた上で判断するのがよいかと思います。
講座をどのような位置づけで受講するのかを考えておくことが大事です。ただ講座に参加する…ということがないようにしましょう。
以下、簡単にそれぞれのメリット・デメリットを提示します。
志望校の難易度をベースに講座を選ぶ(目標ベース)
メリット
- 志望校レベルの問題にふれることができる。
- 目標レベルを確認することでどこまで学習したらいいのか目安がわかる。
デメリット
- 講座内容が難しすぎて学習できない可能性あり。
- 何をやっているのかわけがわからずに時間だけが過ぎてしまうかもしれない。
- わからない講座に参加していると苦手意識だけが強くなったり、合格できないからあきらめよう、と思ってしまいかねない。
本人の今の実力をベースに講座を選ぶ(現状ベース)
メリット
- 実力をベースとしてちょっと上のレベルを学習するので学習しやすい。
- 無理なくスムーズに学習することができる。
デメリット
- 現状と同じ程度のレベルにすぎないため、志望校レベルまで達しない可能性がある。
いかがでしょうか。これらを考慮して講座を選んでみてください。
ちなみに、知人の某大手予備校の現役講師の方に伺ってみたところ、多くの高校生は自分の実力よりも背伸びをしすぎた講座ばかり取るとのこと。そのため、本人の実力にあわないことばかりをしており、講座内容をきちんと学習しきれてないケースが目立っているそうです。目標ベースで講座を取ることを中心に考えすぎているのかもしれません。
大事なことは、
●志望校の難易度をベースに講座を選ぶ(目標ベース)
●本人の今の実力をベースに講座を選ぶ(現状ベース)
の2つのアプローチから考えて選ぶことです。なんとなく…で講座を選ぶのではなくて、この2つのバランスをあらためて考えなおしながら講座を選びましょう。
image by: Shutterstock
『齋藤裕一の「教育力」と「勉強力」 ~ココだけのリアル話~』
悩める保護者の方に! 塾・家庭教師・予備校・学校で1000人以上を指導した教育&学習コンサルタントによる超実践的教育メルマガ。多彩な指導歴をもとに、タメになる教育のエッセンスを生公開中! 保護者様からのご質問もOK!
<<登録はこちら>>