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人付き合いの苦手な親が「子どもの友達作り」をサポートする方法

先日掲載の「なぜ、友達作りが上手な子どもの親は子と一緒に公園へ行くのか」が好評だった無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』ですが、読者の方から「なかなかそんな風にはできない」という意見も寄せられました。今回はそんな親御さんのために、「前回とは別の3つの友達作りサポート法」が紹介されています。

続・友達作り

先日の「なぜ、友達作りが上手な子どもの親は子と一緒に公園へ行くのか」で、新しい環境に入っていく子どもの友達作りをサポートする方法をご紹介したところ、いろいろとメッセージをいただきました。メールくださった皆様、ありがとうございました!

「すぐにやってみようと思います!」といったメッセージも多数いただきましたが、同じくらい多かったのが「そうは言っても、なかなかできない」とのお悩みの声。

など、それぞれの事情で私の提案した方法を実践するのが難しいとのメールをいただいています。そこで今日では、別の友達作りサポート法についてお伝えします。一言で言えば(子どもたちの中に直接入っていくのではなく)、わが子が友達と打ち解けやすくなるような環境・状況を意図的に作る、という方法です。

まず先に概念的な話を少し。

子どもが友達と「直接向き合う」形は、友達作りには難易度が高い状況設定。あまりお勧めできません。よほど友達作りが得意な子でない限り、そんな風に「さあ、お友達になって」という状況に置かれたら、緊張してますます打ち解けにくくなってしまいます。それよりも「一緒に肩を並べて、他の対象に向き合う」形の方が、圧倒的に早く打ち解けやすいもの。そういった状況を作る方向でのサポートがお勧めです。

それではその“「一緒に肩を並べて、他の対象に向き合う」ような状況”の具体的な作り方を、いくつかご紹介しますね。

1.ワークショップを開催する

ワークショップというと大げさですが、友達を一緒の作業に誘う方法です。小学生であれば、「こんどの日曜日、うちで一緒に○○しましょ」というお誘いをするようなイメージですね。

内容は、なんでもOK。自分が付き合ってあげられるものの中から、子どもとお友達が興味を持ちそうなものを見つけてあげれば大丈夫です。私がやったことがあるもの・我が家の子どもたちが誘ってもらったことがあるものから例を挙げると、こんな具合です。

友達を誘う時に、子ども自身が「学校で声をかけて、お誘いの内容を説明して、相手の都合を確認して…」との段取りを進めることはかなり難しいです。なので、親子で一緒に考えながらお誘いレターを書きましょう。このレター書きだけで、半日はつぶせる楽しい共同作業になります(笑)。

同じ内容で5通くらい作って、「こんどうちで、みんなで○○しようと思うんだけど、良かったら来て。詳しいことはこのお手紙を見て、おうちの人と相談してみてね」と渡せばOKです。

2.課題を与える ~クイズ編~

ワークショップ開催が難しい時は、休み時間や放課後にクラスメートと一緒に取り組める課題を持たせる方法があります。

簡単なのはクイズ。子どもに問題を書いたメモを持たせて、学校で友達と考えてみてごらん、と。普通のクイズでも良いですし、学校で習っていることに絡めた内容にしてもいいでしょう。私が子どもに出題したことがあるのは、

北緯南緯・東経西経を習った子に

地球上のある地点から、南に10メートル、次に東に10メートル、最後に北に10メートル進んだら、元の出発点に戻ってしまった。どうしてそんなことになるのでしょうか?

円周の計算を習った時期の子に

地球の赤道の長さは4万キロ。では、赤道上に高さ1メートルの杭をずらーっと並べて立てて(海の上も立てられると考えて)、その杭のてっぺんをロープで結んで地球を1周させた時、そのロープの長さは?

電卓が使えるなら
「1÷9」「2÷9」「3÷9」をやってごらん。「11÷99」「22÷99」「33÷99」は? じゃあ「111÷999」はどうなると思う? 答えが0.123123123……になるのは、どんな割り算だ?

どんな学年でも

  • 「こう」と読む漢字を、できるだけたくさん出せ!
  • 漢字2文字の熟語で、2つの文字の画数が同じものをできるだけたくさん出せ!

これらの問題は、ちょっと大きい子向けかも知れません。お子さんの教科書やノートをめくってみて、適当なネタが考え付くようであれば、それを出題してあげてくださいね。

良い問題が思いつかなければ、市販の本やネットで子ども向けのなぞなぞを探す、でもまったく問題ありません。「なんとか学校の勉強がらみで気の利いた問題を作らなきゃ」と苦労する必要はありませんので、気楽に出題してあげましょうね。

3.課題を与える ~手作業編~

“問題”ではなく、“作業”に一緒に取り組む状況を作る方法です。

などなど、休み時間に友だちとチャレンジできる作業課題を持たせます。

場合によっては、こちらから声を掛けなくても、興味を持った子が寄ってきて声をかけてきてくれるかもしれない、というメリットもあります。

今日ご紹介した方法も、ご家庭ごとに取り組みやすいもの・取り組みにくいものがあると思います。「これならできるかも」と思う方法だけで良いので、実践してみていただけたら嬉しいです。皆さんから、

などのメッセージをいただけること、楽しみにお待ちしています!

image by: Shutterstock.com

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【著者】 パパコーチ くろさわ 【発行周期】 週刊

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