辛酸なめ子が見た、ヒマラヤ聖者への「ガチ!」な生インタビュー
by 高橋克明『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線…
7年前
米国の邦字紙「NEWYORK BIZ」CEOでメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』 の著者であるニューヨーク在住の高橋克明さんが去る8月16日、東京・日比谷のイベントホールでトークショー&公開インタビューを開催しました。このイベントの「公開インタビュー」のお相手とは、なんとメルマガ『ヒマラヤ聖者ヨグマタ相川圭子の「本当の自分に出会う旅」 』を発行するヨガのヒマラヤ大聖者、ヨグマタ相川圭子 さんでした。世界に2人しかいないヒマラヤ聖者の一人に、今まで1000人を超える著名人にインタビューしてきた高橋さんが挑む「ガチ!」なイベント。そんな当日の様子を、漫画家・コラムニストとして活躍し、著書『次元上昇日記』などスピリチュアル系の世界でも暗躍中の辛酸なめ子 さんが詳しくレポートしてくれました。
辛酸なめ子、公開「ガチ!」を見て魂が次元上昇思考に…
お盆の気だるさを吹き飛ばすような、まぐまぐ主催のイベントが開催 されました。NYの邦字新聞 「NEWYORK BIZ 」発行人 の高橋克明さん と、ヒマラヤ聖者 のヨグマタ相川圭子さん (※1)のトークイベント です。
会場の日比谷コンベンションセンターは満員 でした。まず、高橋さんの女性ファン がすごくて「LOVE」「指して!」 などと書かれたジャニーズコンサートで見るようなうちわ を振った りしていて驚きました。 新聞紙発行人の男性でここまでアイドル的な人気の方は見たことあ りません。
でも登場した高橋さんを見てなんとなく納得しました。 前髪サラサラで優しい語り口調。 NYで成功したい的なギラギラ感がほとんどないです。「NEWYORK BIZ」紙では、高橋さんが一流の人ばかり1000人にインタビューしたコラム 「ガチ! 」が大人気 だそうで、 一流のヴァイブスを吸収してきた自信が漂っているようです。
前半は高橋さんが数々の一流の人と会ってきて感じた共通点 につい て話されました。 さきほどのファンの方々も一言一言にうなずいていて心酔している 感が。笑いを交えた楽しいトークで進行していきます。
まず、一流の人の共通点は、
「人の話を聞かない人ばっかりだった 」ということだそうです。
「自分の信じたことが他の人の価値観に変えられない人」 なので、自分のしっかりした意見を持っていて人に合わせません。 中村勘三郎さんやいきなりステーキの社長、 渡辺直美さんなどは「確固たる自分」を持っているそうです。
続いての共通点 は、
「ある意味ネガティブシンキング 」
「引き寄せの法則」とかいってポジティブシンキングが奉られています が、一流の人ほど 、 短期的に自分の欠点を見つめたり緊張したりネガティブになること もある そうです。例えば、自分は才能がないと言うベッカムとか、 公演前は一睡もできない蜷川幸雄、コンサート前にふるえが止まらない和田アキ子、など。 でも最終的に本番が始まったらこなしてしまうのが一流人 だそうで す。
一流の人は才能にあぐらをかかず 、謙虚 なのかもしれません。
すぐに時間が来て、予定していた10個の法則のうち2個しか紹介できなか った そうですが、 あとは今後出る著作で読んでほしいとのことでした。 最後も笑いに包まれ、トークの腕は確かです。
NYで成功した高橋さんとヨグマタ相川圭子さんの異種トーク
後半は公開 「ガチ! 」インタビュー 。 ついにヨグマタさんが登場 です。 先ほどまでのざわざわした空気が沈静化したように感じられる中、 赤い服を着たヨグマタさんと高橋さんが登場。「オーラが優しい 」と、高橋さんは何か感じられている ようでした。
まずはヨガと出会ったきっかけについて。体が弱くて 、 いろいろ研究しているうちにヨガを知った ヨグマタさん。スポーツは競争なので苦手 だそうですが、ヨガなら一人でできる と思った、とおっしゃいます。 競争が当たり前の社会に生きている一般人とは発想が違います。 今は運動としてのヨガはどれだけ難易度の高いポーズができるか競 い合っている現実もありますが……。
ヨガを習得し、ヨガ教室をデパートで展開していたヨグマタさん。 一見、成功して安泰のようですが「経済的に成功しようっていうより 、伝えたい 、広めたい 気持ちがあった」そうです。ここで、当時の貴重なレオタード写真も。
そしてヒマラヤ聖者パイロットババジ (※2)に出会い 、 ヨガ教室を他の人に任せて単身ヒマラヤへ 。標高5000メートルの土地で修行に励まれます。
「 パイロットババジはすばらしい花が咲いているとか言ってたけど、 修行で目を閉じるので景色を見そびれちゃったんで」
とヒマラヤンジョークをまじえるヨグマタさん。 命の危険がある過酷な環境だったことを感じさせません。 私など呼吸法ができていない一般人 がヒマラヤに行ったら別の花畑 を見そう ですが……。
「最終的にはすごいところまで行かれた」と、悟りを得たこと について高橋さんが触れると、
「たぶんがんばりやだから 」と、ヨグマタさん。 がんばりやという言葉ではとても言い表せない偉業です。
「体験されてる時に 肉体的に死ぬかもって思われたことは ?」 という高橋さんの質問 は、「 一流の人ほどネガティブシンキングになることがある」 という法則にもとづいていたのかもしれません。
それに対するヨグマタさんの答えは、
「平穏なんですね 。 純粋な意識になっていくプロセスには何の恐れもない 。全部 、純粋になる 。私たちはもともと純粋なんです 。そこにかえっていくのが瞑想。アートマン、 魂と一体になります。セルフリアライゼーション。真我一如になるのが究極のサマディのステージ です」 と淡々とおっしゃいました。
聖者は ポジティブシンキングやネガティブシンキングを超えている というか、シンキング自体ないのかもしれません 。 新たな境地です。
講演の最後には質疑応答タイム が。 さすが、まぐまぐの購読者さん、質問も深い内容でした。
ひとりの女性が「俗世間に生きて悟りを開かれましたが、今後 、輪廻のさざなみに戻られることはあるんでしょうか ?」 と質問。
ヨグマタさんは「究極の状態に行ったので 、 もうそういう輪廻のさざなみの世界には行かない です。みなさんを幸せにするのが私の目的 です」と、お答えに。 なんと今、肉体で存在しているヨグマタさんは今回が最後で、来世になったらお会いできない のです。かなり淋しいですが、今世出会えた奇跡に感謝 するしかありません。
静かな感動の余韻に浸った講演会。 しかし明日からはまた俗世間の波にもまれる日々が。今日のお話でしばらく生きる力がわいてきた ようです。
(文/辛酸なめ子 )
※1: ヨグマタ相川圭子とは
インド政府公認の「シッダーマスター(ヒマラヤ大聖者)」の称号を授与された、現在会うことのできる世界でたった2人のマスターのうちの1人。日本全国で研修や講習会を開催するほか、現在パイロットババとともに世界平和運動を展開しており、国連でのスピーチや世界各地で講演をおこなうなど精力的に活動している。現在、メルマガ『ヒマラヤ聖者ヨグマタ相川圭子の「本当の自分に出会う旅」』を発行
※2: パイロットババジとは
ヨグマタの兄弟弟子にあたる人物で、インド空軍の戦闘機操縦士の職を捨てて出家しマスターとなった異色の経歴を持つヒマラヤ聖者。インドでは「現代の仏陀」と呼ばれ、人々の尊敬を集めている。ヨグマタと並んで世界で会うことのできる「シッダーマスター」の1人