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実は短さが9割。ビジネスコミュニケーションは3つ話すだけでいい

講座や研修が「史上最強にわかりやすい」と評判の、ビジネスパーソンを数学的に変身させる専門家・深沢真太郎さんのメルマガ『深沢真太郎の「~伝える力が身につく~ 数学的思考の授業」』。深沢さんは自身のメルマガの中で、ビジネスコミュニケーションにおける「短さの重要性」について解説しています。

ビジネスコミュニケーションは短いほうが断然いい

東京・新大阪間の所要時間。長期的にみれば、短縮されてきたと言えます。例えばあなたに欲しい本があったとする。今は書店に行かなくても、ワンクリックですぐに届く。長期的には、様々なものの所要時間が短くなっている。テクノロジーの発展に伴って。

ビジネスコミュニケーションも、短いほうがいいとされる。「1分で話せ」といったタイトルのビジネス書がベストセラーになる現代。間違いない。ビジネスコミュニケーションも、短いほうがいいようだ。

だからこそ、ここで「そもそも」を考えてみたい。そもそも、なぜビジネスコミュニケーションは短いほうがいいのか。

正しいことを言っている。説得材料もデータできっちり揃えている。にも関わらず、なぜ話す時間が長いとダメなのか

私の答えをまず述べる。そもそも、相手はあなたの話など聞きたいと思っていません。この前提を、多くのビジネスパーソンが認識していない。ビジネスパーソンは良くも悪くも多忙。人の話をのんびり聞いている時間など本当はありません。

それでも自分に関係すること自分にメリットがあることなら、「それだけ」を聞きたいと思っている。ならばビジネスコミュニケーションで必要なことは何か。どう考えても、これしかありません。

少ない言葉で伝える

だから、ビジネスコミュニケーションは短いほうがいいのだ。では具体的にどうすればできるのか?

伝え方を数学的に変える

これが私の答えである。もちろん詳しく説明する。

あなたは意識したことがないかもしれませんが、「数学の問題解説」は、これ以上短くできない内容になっています。無駄が一切なく、筋道を立てて、1点の矛盾もなく説明する。それが数学の問題解説です。

ということはビジネスにおいても、数学の問題解説のように話すことは有効ではないだろうか。

誤解しないでください。数学の先生になってくださいと申し上げているわけではありません。「数学の問題解説のように話してください」と言っています。

では具体的にどうすればよいか。私の提案するポイントは3つです。

定義
論理
事例(たとえ)

この3つは数学の問題解説に決して欠かすことができないものです。円も三角形も実数も、まずはそれを定義していないと語ることができません。話題の題材を定義していないうちに始めた議論は、ただの空論にすぎません。

論理はいわゆる論理思考のこと。「なぜなら」「ゆえに」「以上より」・・・そんな表現で説明できるものを指します。ビジネスコミュニケーションに必須なのは言うまでもないでしょう。

最後の事例たとえが意外に重要。数学はこれ以上ないほど抽象の世界で展開される学問。具体の世界で生きる人間には、具体例がないと納得できません。伝え上手は事例やたとえ話のチョイスが上手い。これは皆さんも感覚としてお持ちのことではないでしょうか。

まとめ。

言葉少なく、短く伝えるとは何をすることか。上記の3つだけ使って伝えることです。他はいっさい要りません。本当に「これだけ」でいいのです。

例えば・・・

研修とは、執務能力を高めるため特別に学習することと定義する。(定義)
ゆえに能力向上につながらない企画は研修とは言えない。(論理)
例えば年に一度の社員旅行は研修とは言えず、今年から廃止してはどうか。(事例)

いかがでしょう。ビジネスコミュニケーションは、これだけで十分ではないでしょうか。もちろんその社員旅行が従業員の能力向上につながる「何か」があるのなら、話は別ということになりますが。

あらためて、ご自身のビジネスコミュニケーションを見なおしてみましょう。

定義
論理
事例(たとえ)

これ以外のことを喋っているとしたら、必要ないことを喋っているのです。

「時短」の現代。少ない言葉で、話したいものです。

image by: XArtProduction, shutterstock.comより

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多くのビジネスパーソンが、相手を納得させることができず悩んでいます。思考力と数字・ロジック。これらをどう使いこなすかがやはりビジネスの勝敗を決めます。
ビジネスパーソンを数学的に変身させる専門家・深沢真太郎。講座や研修は「史上最強にわかりやすい」と評判。その内容をメルマガであなたにシェア。実践し続けることで数学的思考が身につき、勝負どろこで“伝わる”トークができるようになります。

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