MAG2 NEWS MENU

「売上UPしなければ返金」と豪語するコンサルに頼んではNGな訳

「効果がなければ返金保証」という売り文句はよく耳にしますが、それをコンサルタントが口にした場合には注意が必要なようです。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者の中久保浩平さんが、そんなコンサルタントに近づいてはいけない理由を記してくださっています。

業績アップを約束するコンサルタント

売上アップをお約束します出来なかったら返金保証します」というような表現を使って営業をしているコンサルタント。売り文句に買い言葉、といったらそれまでですが、コンサルタントがこのような表現を使っていること自体に疑問を持たなければなりません

こういう表現を使っているということは、

のいずれかです。しかし、いずれの場合もあてになる確率は低いです。

本当に自信がある人はそもそもそんなことを語りませんし、顧客探しに必死になっているコンサルタントも信用できません。いうなれば「売上アップを約束します」というようなコンサルタントは、どこかで聞いたような売上アップのためのノウハウを切り売りしている場合がほとんどです。

そんなコンサルタントはコンサルタントではありません。もっというと、コンサルタントという仕事がどういうものなのか?を分かっていません。

と、このようなこのことをいうと、「でも、実際にコンサルタントは色々なクライアントを成功に導いているのでしょうから、売上アップのノウハウくらい蓄積されてるから問題ないのでは?それにノウハウが有益なものであれば、それで良いのでは?」なんてことを思われるかも知れません。ですが、それこそ術中にはまっているということなのです。

コンサルタントがノウハウを売るというのは常套手段です。その後の契約に結びつけるためにあるのです。つまり、コンサルタントの都合で物事を進めているということ。そのようなことで、クライアントの課題に真に向き合うことはできません。

売上アップのノウハウやテクニックなんてものは諸刃の剣。打ち上げ花火を上げてパッと散るだけのものです。そのノウハウどおりにやってみて本当に売上がアップする、というのはほとんどありません。あったとしても、極々わずかです。しかも、そのわずかな成果も一瞬のうちに終わるのです。

「売上アップを約束する」というのはお門違いもいいとこで、真のコンサルタントが語るものではありません。コンサルタントの仕事は、あくまでクライアントの抱える問題や課題に対して真正面から向き合いその原因の本質部分を浮き彫りにして問題や課題解決のための策を講じそのためのアドバイスやサポートをしていくためにあるのです。

たとえば、売上が減少している会社があれば、「売上アップをするためにこうしましょ。それには、当方で培ったこのノウハウが使えますよ」というのではなく、

を現場、管理職、トップ、それぞれに取材を繰り返す。時にはクライアントの顧客にまで足を運ぶ。そうやって「まずは抜本的な原因がどこにあるのか?」を探すことから始めます。

そこからクライアントと共に仮設を数パターン立てて、その仮設に対する施策を共に構築して、実践ベースでのアドバイスやサポートをしていきます。その結果、売上が回復したり、アップしていくというものです。

しかも、付け焼刃的な解決ではないため、クライアント自身自力を養うことになりもうコンサルタントが必要ないというレベルにまでなっていきます。これが本来の正しい姿です。

ということで、「売上アップを約束する」というような表現を使っているのは、コンサルタントの営業における常套手段であり、ノウハウを切り売りしているというだけのこと。さらには、そのような表現を使っている時点で、クライアント視点ではないため、抱える問題や課題の本質にまで辿りつくことができないということです。

あくまで結果を出すのはクライアント自身コンサルタントはその伴走者に過ぎません。そのことを十分に理解しておく必要があります。

■今日のまとめ

「売上アップを約束するのはコサンルタントの常套手段」

image by: Shutterstock.com

中久保 浩平この著者の記事一覧

当メルマガでは、常に営業・マーケティングの本質部分に迫ります。小手先のテクニックを求める方、向上心の無い方、行動力の無い方は、時間の無駄になってしまいますので、絶対に登録しないで下さい。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 ビジネス真実践 』

【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け