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新型肺炎で国内初の死者。医師や20代男性も感染にネット動揺の声

新型コロナウイルスに感染した神奈川県に住む80代の女性が13日、死亡したことがわかったとNHK産経新聞などが報じた。新型コロナウイルスの感染者が死亡するのは国内で初めて、中国以外の国で3人目となる。


渡航歴、外国人との接触なし

厚生労働省によると、女性は先月22日に体調不良になり、今月1日に肺炎と診断され、入院。しかしこのとき新型コロナウイルスによる肺炎と診断されていなかった。そして12日に症状が悪化し、13日に死亡。新型コロナウイルスに感染しているという検査結果が出たのは、女性が亡くなった後だった。

死亡した女性に渡航歴はなく、感染経路を調査中とのこと。また、この女性の義理の息子で、東京都内に住む70代のタクシー運転手の男性も感染が確認された。男性が発熱したのは先月29日。女性同様、発症する前の14日以内で中国・湖北省と浙江省への渡航歴がなく、「外国人の客を乗せたこともない」と話している。ふだんからマスクを着用して常務しており、発熱以降は自宅で療養し、勤務はしていなかったという。男性は妻と2人暮らしだった。

千葉県20代会社員の男性も感染

千葉県内に住む20代の会社員の男性も新型コロナウイルスに感染。男性は今月2日、発熱。熱が上がったため6日にかけて千葉県内の2つの医療機関を受診したという。今月10日に別の医療機関を受診し、肺炎を起こしていると判明。13日にコロナウイルスの検査が行なわれ、感染が確認されたとしている。この男性も海外への渡航歴はなく、肺炎患者との明確な接触も確認されていないとのこと。現時点では、男性の妻や子ども、同僚に症状は出ていないという。

和歌山の医師の50代男性も感染、受診歴がある70代男性は重症

湯浅町の済生会有田病院に勤務する和歌山県に住む50代の日本人男性医師も、新型コロナウイルスに感染していることが確認された。男性医師は先月31日に発熱などがあったが、今月3日から5日までは病院で診察を行なっていた。6日以降は休み、今月10日に入院し、13日に感染が確認された。中国への渡航歴はなく、中国から来た人との接触も確認できていないとのこと。公共交通機関は使わず、車で通勤していた。

また、この病院では同僚の男性医師1人と受診歴がある男性2人が肺炎の症状を訴えており、このうち受診歴がある70代男性は症状が重く、別の病院に転院している。和歌山県は緊急会見で、「医師が感染したことは衝撃的だ」とし、「感染ルートが全く不明で、突然、和歌山で感染が確認されたことは社会的なインパクトも大きい」と話した。また、NHKによると、和歌山県の仁坂知事は「この男性は、男性医師が発熱などを訴えた後に済生会有田病院に入院しているので、病院内で感染が広がったとは考えにくい」と説明しているという。

Twitterの声









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source:NHK産経新聞

image by: 中国新闻网 [CC BY]

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