iPS細胞の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授は、自身の公式サイト「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」で、「感染者数で一喜一憂するのではなく、注目すべきは陽性者の割合」だとする投稿をした。
東京の陽性率40%という驚くべき数字
自身のホームページで、東京と大阪の陽性率の高さに警鐘を鳴らした山中教授。陽性率とは、PCR検査をした人数に対して、どれだけ陽性者が出たかを示す割合で、東京の検査数は9827人(1月15日~4月25日)に対し、陽性者数は3850人となり、陽性率約40%となっている。
しかし、現状では条件に合う人のみにPCR検査を行っているため、「体調が悪い」「咳が出る」という軽症の疑いがある人は検査をしていない。このため、条件に当てはまらない感染者が多数いる恐れもあり、山中教授も「非常に多くの陽性者を見逃している可能性が高いと推定されます」と指摘している。
また、山中教授はホームページの中で他国の陽性率にも触れていて、「アメリカは日本よりはるかに多くの検査を行っていますが陽性率は20%程度」にも関わらず、「専門家は、まだまだ陽性率が高すぎるので検査数を3倍は増やす必要があると訴えています」としている。十分に検査をしているドイツは陽性率7%、韓国は3%だとし、「東京で約40%、大阪で約20%と高い陽性率となっています。これは危険領域です」と警鐘を鳴らしている。
陽性率という新たな指標
山中教授から発せられた「感染者数のみで一喜一憂するのではなく、真の姿をとらえる必要があります」とのメッセージ。これまでのような感染者数だけではなく、陽性率という指標を示してくれたことは大きい。ネット上でも「陽性率を重視することは大切」「今後は陽性率も見るべき」など同調する声が多数聞こえてくる。
感染者少ないとか死亡者数が少ないとか言う奴おるけど
山中教授が指摘するように、検査数に対する陽性者の割合が危険領域なんよね東京では40%となっている
わかりやすく言えば、100人中40人が陽性反応を出すってこと
しかも、現在は検査数が少なく、まだ陽性者が多くいる可能性は高い— ましろまっしろ (@CupChinoS) April 27, 2020
山中教授
注意すべきは
感染者数だけではない感染者数/PCR検査した人数×100
この率も見るべき
東京40%
大阪20%
こうみると東京の怖さもより見えてくる再三言っても分母が上がらないため苦肉のご指摘!
ごもっとも🙇♀️#新型コロナウイルス #PCR検査数
— FO (@latata1117) April 27, 2020
山中教授が感染者数より陽性率で判断するのが最も適切とし、玉川氏がPCR検査を増やせば回りまわって死者も減ると言っていたがまさしく正論だと思う。
— もっちゃん (@af7f1197dbfd464) April 27, 2020
山中教授の東京の感染率40%は危険領域と!西浦教授は会議室で自覚症状ない人で陽性人がくしゃみしたとすると数時間コロナウィルスがマイクロエアロゾルとして漂っている。次に会議に来た方は浴びることになる!買い物に行くのもウィルス浴びに行ってくる!位の覚悟で💦#危険 #エンジョイステイホーム pic.twitter.com/dSPuVYnoGe
— 野乃花蝶子nonohanachoco (@nonohanachoko3) April 27, 2020
世界各国、口を揃えてPCR検査の重要性を訴えてるのに⁉️
日本でも山中教授でさえ、PCR検査を積極的に行うべしと仰有ってるのに、何故日本ではPCR検査の重要性を訴える人が少ない‼️メディアも⁉️
世界で一番愚かな国民⁉️— パポちゃん (@tDxozny4y0MCKw9) April 27, 2020
山中教授の陽性率が高いから危険だって話、よくわからないんだよなぁ…日本はもともと陽性の可能性が高い人だけを検査してるんだから高くて当然ではないの……?それとも、それなのに40%しか見つからないのがダメなの……?
— 翠兎 (@soundmoira) April 27, 2020
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source: 山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
image by:ウィキペディアコモンズ経由で