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幼稚園入園を控えた一人っ子のワガママ。どう諭せばいいのか?

来春から幼稚園に入園するお子さんをお持ちの親御さんは、その喜びとともに不安を抱えている方も多いようです。今回、無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』の著者・パピーいしがみさんに寄せられたのも、そんな方からのお悩み。「おむつ禁止」の幼稚園のためトイレトレーニングを始めたもののうまくいかない、自分中心でないと怒るなど、「これから大丈夫かな?」と不安になっていたお母さんからの相談に、パピーさんはどのようなアドバイスを送り、そしてそのお子さんはどのような変化を見せたのでしょうか。

一番じゃなきゃイヤ

こんばんは。パピーいしがみです。

いつもこのメルマガでは、ご相談の内容を記載して、私のお返事、そして改善した内容を記載しているのですが、今日はちょっと趣向を変えて、娘さんの成長についてご報告を頂いた、その紹介をさせて頂こうと思います。ご報告を頂いたのはひよこさんですが、ひよこさんの娘さんは当時、幼稚園入園前で、トイレトレーニングがうまくいかなかったり、自分が一番じゃないと怒ったり、すねたり、わめいたりという事が多くていろいろお悩みだったようです。

その時の内容はこんな風でした。

3歳が、私と主人が話をしてたり、私と母が大事な話をしていても、自分が一番でないと怒ったり、拗ねたり、わめいたりして本当に困ります。娘が好きなビデオを見てたり遊んでいる時、(大人の)他愛ない話や時には大事な話をしている時にも怒ったり、話を止めさせようとします。話どころでないので、一旦話をやめて娘を構ったり、時に「大事な話だから待ってて」と注意もします。それでも、怒って泣いて私もだんだんイライラしてきて、顔にも出てるでしょうし、私か主人のどちらかが「もういい加減にしなさい」と怒って終わる感じです。

 

私が悲しかったり、辛かったりするのは、娘がどこかに出かける時に「ママはいらない。お留守番」と言ったりすることです。主人に叱られたり、私が「悲しかったよ」と怒ったり、泣いてしまうこともあります。

 

もう1つは、トイレトレーニングがうまくいきません。4月から幼稚園に行きます。行く所は、オムツ禁止です。必ず普通のパンツで登園して下さいと新入生説明会で言われています。去年の夏くらいから、少しずつトイレトレーニングを始めました。少しくらいならトレーニングパンツを履きますが、すぐに「漏らしたらあかん。大変なことになる」と言い、履こうとしません。保育園でも、お漏らしをしたことがあり、帰ってからも次の日もずっと「先生が拭いてくれた。大変なことになりました。って言われた」と言います。

 

怖がりというか繊細で臆病な面もあり、大人が言ってた怒られた言葉まで、言い方を真似していいます。夜、寝てる時にうなされたり、寝てるのに暴れたり、ギャアギャア叫んでいることもあります。私の顔色をよく見て「ママ怒っている?」とよく聞きます。私は、どちらというと愛想がないと言われる性格だからか、怒ってないのによく聞いてきます。私の顔色を気にして、すぐ「やめとく」という所があるのも気になってます。

とこんな感じでした

トイレトレーニングについては、厳しくする必要はないのですが、少しずつステップを上げていくことが大事です。幼稚園は「オムツ禁止」と書かれていましたが、それができる子ばかりではないので、焦って普通のパンツにするよりも、幼稚園に現状を報告しながら、少しずつ上達していく方法をお話させて頂きました。

それよりも気になったのは「私と主人が話をしてたり、私と母が大事な話をしていても、自分が一番でないと怒ったり、拗ねたり、わめいたりして本当に困る」とあったところでした。お子さんが一人(一人っ子)の場合、周りが大人だとどうしても子供中心に回ってしまうことが多く、子供は「自分は何を言っても許される」「なんでも自分の思い通りになる」と錯覚してしまうことが多いので、ここのところは気を付けて「今、大事な話をしているんだから静かにしなさい」と言ってもいいし、そこで癇癪を起しても自分で落ち着くまで放っておいてください、とお願いしておきました。家の中でも秩序をきちんと教えるってことですね。

そんなひよこさんから、約2年ぶりにメールを頂きました。そこにはこう書かれていました。

パピーさん、こんにちは。以前相談に乗って頂き、ありがとうございました。ひよこです。丁寧にお答え頂いたのに、長らくお礼もご報告もぜずに申し訳ございません。ご無礼をお許し下さい。

 

娘の変化があってから、ご報告をしょうと思っておりましたが、私が考えているような「変わったなぁ~」と分かるものでなく、主人や幼稚園の先生方に言われて、そういえばという感じです。

 

パピーさんにご報告できるような成果ないのに。と思ってましたが、思い返してみると「なかなかいい感じなのかな~」と思い、遅くなりましたが聞いて下さい。

 

娘は、産まれた時から手がかかり、甘えたがりでした。

 

相談させて頂いたオムツもですが、幼稚園に行く事も嫌がっておりました。オムツは、入園前に園に連絡して、パンツが難しいこと、人見知りや場所見知りが激しく不安になりやすいこともお伝えしました。おもらしして帰ってきたり、幼稚園でトイレに行かずに帰ってきたので、玄関でもらしてしまうこともありました。何回も失敗しましたが、気がついたら失敗しなくなったな~という感じです。夜のオムツは、意外と簡単に卒業になりました。

 

幼稚園に行くと、教室まで一緒に行くのですが、離れるのが嫌で泣いている日が続いていました。慣れても長い休み明けには、また離れるのが嫌で泣くというのが、年少の3月までありました。クラスで1人だけ朝泣いていて「またかぁ~。みんな出来ているのに」と思う事、叱ってしまうこともありました。そんな娘が、ついに年中になり、ちゃんとやっていけるんだろうかと心配していました。

 

そんな時、同じクラスの年少のお母さんから「Aちゃんのママですか。いつも、子どもがAちゃんが預かりに行く時は僕も行きたいと言うんです。優しくして貰っているから、家でもAちゃんの話しをよくしてます」と言って頂きました。ビックリしました。

 

家では相変わらず甘えたがりで、まだまだ小さいと思っていたのに、幼稚園では年少さんに優しく接していることに成長を感じ、夫婦2人で褒めました。娘は照れていましたが「だって私より小さいもん。年少さんには優しくしてあげなあかん」とお姉ちゃんだなと思う発言をしています。

 

2学期の懇談会でも、担任の先生から、「今までは、自分の気持ちを言えず友達に合わせていましたが、最近は我慢せず『今はこの遊びしているから辞めておく』と言えたり、嫌な事にも『イヤだから止めて』と言えてます」「年少さんにも、何か手伝おうか?大丈夫?と聞いて、相手が上手く伝えれない子には、よく見て手伝ってあげているんですよ」とたくさんのお褒めの言葉を頂きました。パピーさんの勉強をさせて頂いているからこそ、先生に褒めて頂けたので、これはお伝えしなければと思いました。本当にありがとうございます。まだこれからも勉強させて頂きます。

 

癇癪もなくなりました。私たち夫婦が大事な話しをしていて、娘が話しをしょうとすると、私が「今、パパとママで大切な話しをしてるから待ってて」というと、大抵は待てています。もちろんうまくいく日ばかりではありませんが、怒っても気持ちを切り替えれるように努めています。

 

久しぶりで、書き出すと長々申し訳ありません。お時間のある時、いつでも構いませんので読んで頂けたら幸いです。

ひよこさんのご報告には「これをやったからこうなった」とか具体的な方法などは書かれていませんでしたが、「自分より小さい子には優しくしてあげるもの」と考え、実際にそれが行動に表れていることや、自分の気持ちをはっきり言って「嫌だからやめて」とちゃんと口にできること、そして今までひよこさんがとても困っていた「パパとママで大切な話しをしてるから待ってて」と言えば、今まで「自分が一番じゃなきゃダメ」だった子が、ちゃんと待てるようになった、という事に、成長しているな~と嬉しくなったご報告でした。

今年、幼稚園に入る、というお子さんもいらっしゃるでしょうし、今の状態で大丈夫か?と不安になっているお母さんもいらっしゃるでしょう。でも、子供は必ず成長します。今までできなかったことも日を追うごとにできるようになり、「あの時、あんなに悩んでいたことなのに」と笑い話になることもあります(^^)。今だけをみて、焦ったり、落胆したりせず、是非、子供の成長を楽しみに、そして成長があったらしっかり褒めて、子供の可能性を引き出してくださいね

あ、そうそう。今回のご報告、是非ご紹介させてくださいとお願いしたところ、ひよこさんはご主人にこう言われたんだそうです。「ママが変わったから娘も変わったと思うよ」って。良かったですね~(^^)これからも是非、いい関係をお続けくださいねご報告、ありがとうございました。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

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