夫婦ならば同じ部屋で眠るのは当たり前、と考えられていたのは今や昔の話。実は、寝室は別というご夫婦も多いようなのです。無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』著者の真井花さんは、その理由を挙げて納得するとともに、別寝室の注意点を話しています。
ごく個人的なもの
さて、本日は最近問題になってきている夫婦間の問題。
既婚者の方は、多分
・夫婦一緒の部屋で
寝ていますよね?というか、長らく
・それがジョーシキ
と思われてきました。まあ、日本の家はそれほど大きくないし、そんなにたくさん部屋もなかったので、夫婦が同じ部屋で寝るのは自然の流れだったんでしょう。
それが最近、
・別寝室だよ♪
が増えてきているんですよ。だいたい3割弱というアンケート結果もあるようです。
原因というか理由はいろいろです。大きなものは
・快適と感じる睡眠環境の違い
・いびきや歯ぎしり、寝言などがうるさい
・夜勤がある仕事で就寝リズムがズレている
など。正直、どれもすごく
・納得できる
気がします。なんていうか、以前は睡眠に対する理解が大ざっぱだったものが、だんだん理解が細やかになってきて
・睡眠は、ごく個人的なもの
になってきている気がします。たとえ夫婦でも共有する必要はないという感じ。まあ、トイレに行く時間を合わせないようなモンですね。
この、生活の中でかつては夫婦・家族が必ず共有していたなにかが徐々に
・ごく個人的なもの
という認識に変わっていっている気がします。食事のタイミングや量なども、こういう感じですね。たとえば、朝はあんまり食べたくないけど10時頃にはお腹が空く人、一日一食だけどお肉を食べたい人。こういう人たちをまとめて
・三食同じものを食べるのは無理がある
と思えるようになってきているんです。かつてはワガママだと却下されたことが、まあ、確かにねといわれるようになっているんですよ。
なので、同じようなお悩みをお持ちのご夫婦は、
・別寝室にするのもアリ
だと思いますよ。
ただ、ココで気をつけたいのは、別寝室にした後はおそらく
・再び同室にするのは難しい
のではないかということです。
一応、別室にするための合理的な理由があったわけですし、それが別室以外の方法で解消できるようなら、別室にしなかったはずなんです。つまり、別室にしたということは、別室にする以外解決の方法がなかったからはずなので、再び同室にするのは至難なんですよ。
そして、別寝室でのデメリットもあって、これが別寝室を続けているとだんだん大きくなってしまうでしょう。その最大のデメリットは
・夫婦が疎遠になる
ことです。まあね、同室だと距離が近いからね。どうしてもコミュニケーションは密になりますから。別寝室は、どうしたって距離が遠いですからね。
なので、
・別室にするのは慎重に判断
した方がいいでしょう。あるいは、発想を変えて、別室・同室を固定せず
・隔月で別室・同室を変えてみる
とかね。これだと、同室に戻す方法も確保しておけるので悪くないかもしれません。
または、コミュニケーションが確実に減ってしまうことを前提に
・別にコミュニケーションの方法や場所を設ける
ことです。おそらくだいぶ違うはずだと思いますね。
夫婦共有から個人的なものへ。睡眠環境が違いすぎるなら、別寝室もアリかもしれませんよ。
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