秋の気配が近づいて、ホットコーヒーが美味しい季節になってきましたね。
コーヒーの楽しみ方はいろいろありますが、やっぱり抽出する直前で挽いた豆を使うと香りも味も格別なものです。
ただ、家庭でグラインダーを使っていると、日々のお手入れが面倒に感じることもあるんですよね。
そんな悩みを解決してくれる簡単な方法があるのでご紹介します。
「RDT」ってなに?
それが、コーヒー豆に水を吹きかける「RDT(Ross Droplet Technique)」というテクニックです。
普通にコーヒー豆を挽くと、グラインダーの周りに細かな粉が散らばりがち
実はグラインダーでコーヒー豆を挽くとき、内部では静電気が発生しているのだそう。
それによってグラインダー内にコーヒー粉が溜まったり、逆にグラインダーの周りに飛び散ったりしてしまうのだといいます。
RDTでは、コーヒー豆の表面に水を吹きかけることで静電気の発生を軽減します。
アメリカのコーヒー愛好家・David Ross氏が2005年ごろに編み出したテクニックで、コーヒー好きの間では少しずつ定番の方法として定着。
例えば「Varia VS3」という高性能グラインダーには、付属品として初めからスプレーボトルが付いているほどです。
ちなみにRDTの正当性については、今年に入って論文でも効果があることが証明されました。
コーヒーって料理と同じで科学なので、深掘りすると結構おもしろいんですよね。
グラインダーに悪影響はない?
私自身もそうでしたが、RDTについて初めて知ると「濡れたコーヒー豆を挽いて、グラインダーは大丈夫なの?」と心配になるかもしれません。
もちろん、グラインダー内部の刃に大量の水が付いた状態で放置するとサビなどにつながる可能性もあるため、公式が推奨していない場合はあくまでも自己責任となります。
ただ、私の場合はこの2年ほどRDTを実践していてもグラインダーに大きな不具合は生じていません。
10年単位など長期的に見るとその影響は出るかもしれませんが、常識の範囲内であればそこまで気にする必要はないかなと思います。
実際に比べてみました
それでは、実際にRDTの効果を検証してみましょう。
準備するのは、普通の水と細かくスプレーできるボトルのみ。
私はなんとなくですが綺麗な水の方がいいなと思い、いつも浄水器を通した水を使用しています。
あとは、いつも通りの分量のコーヒー豆に1〜2プッシュ水をスプレーして、軽く振って全体に馴染ませたらOK。
基準としてはコーヒー豆全体がほんの少し湿る程度。かけすぎないように注意してください。
グラインダーに入れて挽いてみると、その違いは明らか。
何もしない状態だとグラインダーの周りにまで飛び散っていた細かなコーヒー粉が、RDTをしたあとはほぼゼロに。
これならコーヒー豆を挽くたびに掃除をする必要はありません。
また内部に溜まらず、周りにも飛び散らないことで、計量したグラム数と誤差の少ないコーヒー粉が出てくるため、味のブレがなくなり安定したコーヒーの美味しさにつながります。
特に浅煎りの豆や、エスプレッソのような極細挽きのときの効果は絶大。私はお店で提供するコーヒーの工程にもRDTを取り入れています。
少しマニアックな方法にはなりますが、取り入れるとすぐに効果を実感できるはず。
スプレーボトルを用意するのが面倒な場合は、水で濡らしたスプーンやマドラーでコーヒー豆を混ぜるだけでも同じような効果が得られますよ。
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提供元:ROOMIE