小さなコーヒースタンドをやっているので、より美味しいコーヒーを提供するにはどうしたらいいかということを日々考えています。
そんななかで最近気になっていたのが、Sibarist(シバリスト)の「Booster」というアイテム。
長らく売り切れが続いていましたが、在庫が戻ったタイミングでようやく購入できたため、早速1ヶ月ほど使ってみています。
コーヒーの味をブーストするメッシュフィルター
Sibarist(シバリスト) 「Booster 45mm」 3,520円(税込)
Sibarist(シバリスト)は、2017年にスペインで設立されたコーヒー器具専門メーカー。
主にペーパーフィルターで有名なブランドで、2024年の世界大会(World Brewers Cup Championship)ではトップ3全員がSibaristのフィルターを使用していたほど、そのクオリティには定評があります。
そんなSibaristから登場した「Booster」は、ペーパーフィルターとドリッパーの間にセットするメッシュタイプのアイテム。
ドリッパーに注いだお湯の流れを変化させることでコーヒーの抽出効率がアップし、よりフレーバーを強く楽しめるのだそうです。
サイズは22mmと45mmの2種類ありますが、基本的には45mmがおすすめ。
22mmは円錐形のドリッパーかつ、Sibaristの「B3 Hybrid」というペーパーフィルターを使うとき専用。ただでさえマニアックなのに、さらにニッチなアイテムとなっています。
いつも通りのレシピでOK
使い方はとってもシンプルで、冒頭でも述べたようにペーパーフィルターとドリッパーの間に装着するだけ。
ドリッパーの底に水平になるようにBoosterを置いたら、上からペーパーフィルターをセット。
お湯でリンスをしながらBoosterとペーパーフィルターをしっかり密着させます。
使う上での重要なポイントはここだけ。あとはいつも通りでOKです。
お湯の抜け切りは若干遅い気もしますが、ほとんど誤差の範疇なので、個人的にはそこまで気にしなくてもいいかなと思います。
味の違いは本当にあるの?
気になるのは味の違い。本当にメッシュフィルターを一枚入れるだけで味が変わるのでしょうか?
今回は私が持っている底面がフラットなタイプのドリッパー3つ(FELLOW Stagg Pour-Over Dripper / April Plastic Brewer Ver.2 / OREA Brewer V3)を使って、フィルターを入れたものと入れていないものをそれぞれ淹れて、検証してみました。
結果として多少の差はありながらも、3つのドリッパーとも確かにフィルターを入れることによる味の違いを感じられました!
個人的に一番好みだったのはOREA。変化の具合でいうと、Aprilが特に顕著な違いが出ていました。
全体的な印象としては、Boosterを使ったコーヒーはフレーバーがより強調されて、とろっとした舌触りに。
特に酸味と甘味が綺麗に出ていて、しっとりとした私好みのコーヒーになっていました。
コーヒー豆の挽き目やお湯の注ぎ方など、レシピを調整することでさらに良くすることもできると思いますが、そのままでも十分に違いを感じられるというのが、お手軽で嬉しいポイントですね。
購入したら気をつけたいポイントも…
お手入れは、使用後にお湯でコーヒーを洗い流してよく乾かすだけ。
いつもの工程にワンステップ増えるだけなので、無理なく続けることができています。
一点、購入前にチェックしておきたいのが、浅煎りの方が味の変化がわかりやすいということ。
深煎りのコーヒー、特に喫茶店で飲むようなじっくりと甘みや苦味を楽しむテイストのコーヒーだと、Boosterによる違いが出にくいように感じました。
また購入してからは、ペーパーフィルターと一緒に捨ててしまわないことにも注意が必要です。
公式ページでその文言を見かけたときには、「そんなことあるかな?」と疑問に思っていましたが、実際に私自身もゴミ箱に入れてしまうことが何度かありました……。
ペーパーフィルターにぴったりと密着しているので、気を抜くとそのまま捨ててしまいそうになるんですよね。
みなさんも万が一がないようにお気をつけください。
無印の「冷蔵庫に入る浄水器」、もっと早く買っておけばよかった…
コーヒー豆に水をスプレーするだけで、お手入れがこんなに簡単になるとは!
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提供元:ROOMIE