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【日本ブランドの威光?】アジアで見かけたオモシロ日本語

日本ブランドの威光

素顔のアジア (たびそら・写真編)』2014/04/03号より

韓国勢や中国勢の猛追を受けているとはいえ、日本製品のブランド力はまだまだ高い位置にある。トヨタやホンダやソニーといった一流メーカーはミャンマーでも広く知られているし、パナソニックや東芝、ニコンやキヤノンの看板も街でよく見かける。ハイテク立国日本の地位は、当分のあいだ揺らぐことはなさそうだ。

日本ブランドの威光はコスメティック業界にも及んでいた。大きな街には資生堂のショップがあるし、化粧品の名前に(本当に日本製なのかは怪しいが)日本を連想させるような言葉をつけるのも流行っていた。

資生堂

モウラミャインの街で見かけた資生堂の販売店
Copyright (C) Masashi Mitsui

看板

「モリ」という日本語を連想させる名前で売り出されたファンデーション。看板の女性も日本的だ。
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 ミャンマー女性のあいだには「日本人は色白で美人」というイメージが定着しているらしく、「日本人が愛用している化粧品を使えば、私の肌も白くなる」という期待を抱かせるようだ。

洗剤

こちらは「オキ」という名前の洗濯洗剤。JAPANESE TECHNOLOGYと書かれているが、日本製ではない。
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アジアの広告

OSAKAと名付けられた傘の広告。大阪って雨の街だったっけ?
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こちらは「フジヤマ」という名前の自動車部品ショップ
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ミャンマー人の男の子が着ていた不思議なTシャツ。ファッション誌の記事と思われる日本語がびっしり。なるほど、ボトムス選びが着こなしのポイントなんですね。
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 ミャンマーを旅しているとボディーに日本語が書かれたバスを目にすることがあるのだが、これも日本ブランドの威光を借りた戦略だと思われる。「オレは中古車の中でも特に品質が高い日本車に乗っているんだぜ!」というアピールのために、わざと日本語のロゴを消さずに残しているのだ。

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 こうした「日本語バス」の中には、ちょっと怪しげなものも混じっていた。日本で書かれた文字ではなく、日本語を知らないミャンマー人が見よう見まねで書いたのではないかと思われるような奇妙な字体に出会うことがあったのだ。

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 これなんかよく見ると細部がフリーハンドで書かれているし、かなり下手である。そもそも「自動車用室内芳香剤」って何のアピールなのか意味がわからない。

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 「夏休みの旅行社」という名前の旅行会社が日本にあっても不思議ではないが、なんとなくヘンだと感じるのはフォントが少しズレているからだろう。

こんな風に一部の文字が反転しちゃっているものもあるし
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完全に裏返っているものもある。
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こちらは上下左右ともに反転している。
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何をいつ噴射するんだろう?
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たぶん「とちの木」と書きたかったのだろう。それが「とちのホ」になっちゃった。惜しい・・・・・・けど残念!
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何を書きたかったのか原形すらとどめていないものもあった。
 「走行中おの未多」って・・・・・・一体なんだろう?
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素顔のアジア (たびそら・写真編)
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