23日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり80銘柄、値下がり141銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は4日ぶりに反発。前日の米国株式市場では、新型コロナウイルスの変異種への警戒感や予想を下回る経済指標などが重しとなりながらも、追加経済対策の法案成立が確実視されたことなどが下支え要因となり、NYダウは小幅な下落にとどまった一方でナスダック総合指数は上昇した。本日の東京市場では、前日に久々の全面安となり日経平均については25日移動平均線も割り込んでいたことから相場の転換点を意識する声も聞かれてはいたが、前日の下落が大きかったこともあり一先ずは買い戻しの動きが先行した。
その後、新型コロナの変異種に対する警戒感が残るなか取引時間中にトランプ米大統領によるツイートでの発言から米経済政策への先行き不透明感が高まる場面がみられ、日経平均は一時マイナスに転じる場面もみられた。しかし、それでも米ハイテク株高を受けた流れで東京市場でもグロース銘柄を中心に上昇する銘柄が散見され、その後は、年末株高への期待感に伴う押し目買い意欲などにも支えられ、膠着感を強めながらも日経平均は26500円台を回復した。
大引けの日経平均は前日比88.40円高の26524.79円となった。東証1部の売買高は9億9101万株、売買代金は1兆8106億円だった。セクター別では、サービス業、医薬品、水産・農林業、電気機器、電気・ガス業などが上昇率上位に並んだ。一方、ゴム製品、非鉄金属、繊維製品、海運業、銀行業などが下落率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は52%、対して値下がり銘柄は全体の43%であった。
値上がり寄与トップは中外製薬となり1銘柄で日経平均を約18円押し上げた。同2位は東京エレクトロンとなり、エムスリー、アドバンテスト、ダイキン工業、第一三共、信越化などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約46円押し下げた。同2位はホンダとなり、スズキ、ファーストリテ、KDDI、電通グループ、ブリヂストンなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 26524.79(+88.40)
値上がり銘柄数 80(寄与度+206.29)
値下がり銘柄数 141(寄与度-117.89)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
中外薬 5205 171 +18.47
東エレク 36560 510 +18.37
エムスリー 9386 179 +15.47
アドバンテ 7400 180 +12.96
ダイキン 22305 335 +12.06
第一三共 3401 96 +10.37
信越化 17330 240 +8.64
トレンド 5980 220 +7.92
リクルートHD 4204 69 +7.45
キッコーマン 6800 200 +7.20
TDK 14450 190 +6.84
安川電 4990 180 +6.48
ファナック 25365 175 +6.30
オムロン 9020 150 +5.40
太陽誘電 4670 145 +5.22
コナミHD 5780 140 +5.04
花王 7910 127 +4.57
テルモ 4171 30 +4.32
ソニー 10150 105 +3.78
バンナムHD 8971 94 +3.39
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 8075 -212 -45.81
ホンダ 2913 -69.5 -5.01
スズキ 4815 -135 -4.86
ファーストリテ 84320 -100 -3.60
KDDI 3009 -15 -3.24
電通G 3130 -80 -2.88
ブリヂストン 3398 -74 -2.66
エーザイ 7225 -65 -2.34
トヨタ 7720 -57 -2.05
アステラス薬 1527.5 -10 -1.80
キヤノン 2006.5 -31 -1.67
味の素 2218.5 -43.5 -1.57
カシオ 1793 -42 -1.51
住友不 3135 -40 -1.44
住友電 1332.5 -35 -1.26
SUBARU 2060 -34 -1.22
クレセゾン 1151 -32 -1.15
日野自 1027 -31 -1.12
日精工 881 -28 -1.01
丸井G 1730 -27 -0.97