24日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり194銘柄、値下がり28銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は続伸。140.93円高の26665.72円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えている。
23日の米株式市場でNYダウは反発し、114ドル高となった。トランプ米大統領が追加経済対策法案で拒否権を発動する可能性を示唆し、実際に国防法案に拒否権を発動すると引けにかけて上げ幅を縮めた。ただ、米製薬大手ファイザーと米政府が新型コロナウイルスワクチンの追加供給契約を結んだこと、英国と欧州連合(EU)は貿易交渉で合意に近づいていると伝わったことなどが相場の支えとなった。本日の日経平均はNYダウの上昇を受けて110円高からスタートすると、朝方には一時26764.53円(239.74円高)まで上昇。ただ、国内外での新型コロナ感染拡大への警戒感も根強く、買い一巡後は26600円台でもみ合う展開となった。
個別では、ファーストリテ1銘柄で日経平均を約53円押し上げているほか、三菱UFJや三井住友といった銀行株、日本電産などが堅調。トヨタ自やキーエンスは小じっかり。今期業績予想を上方修正したイオンは4%近い上昇となっている。脱炭素社会の実現に向けた政府計画の原案が報じられ、レノバなどが活況。また、業績上方修正や増配が好感されたシンシアはストップ高を付けている。一方、売買代金トップのソフトバンクGが軟調。出資先の中国アリババグループについて、中国当局が独占の疑いで調査すると発表している。任天堂やソニーは小安い。また、北米2工場でのトラック生産停止を発表した日野自などが東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、鉱業、鉄鋼、非鉄金属などが上昇率上位で、その他も全般堅調。情報・通信業とその他製品の2業種のみ下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は24%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約53円押し上げた。同2位は中外製薬となり、ダイキン工業、KDDI、信越化などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約30円押し下げた。同2位は東京エレクトロンとなり、アドバンテスト、バンナムHD、日野自動車などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 26665.72(+140.93)
値上がり銘柄数 194(寄与度+202.08)
値下がり銘柄数 28(寄与度-61.15)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 85800 1480 +53.30
中外薬 5355 150 +16.21
ダイキン 22555 250 +9.00
KDDI 3037 28 +6.05
信越化 17495 165 +5.94
テルモ 4212 41 +5.91
イオン 3238 121 +4.36
リクルートHD 4239 35 +3.78
デンソー 5914 104 +3.75
オリンパス 2239.5 23 +3.31
7&iHD 3601 92 +3.31
豊通商 3915 80 +2.88
電通G 3210 80 +2.88
ホンダ 2952.5 39.5 +2.84
スズキ 4889 74 +2.66
TDK 14520 70 +2.52
住友鉱 4494 133 +2.39
オムロン 9080 60 +2.16
日東電 8770 60 +2.16
トヨタ 7778 58 +2.09
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 7937 -138 -29.82
東エレク 36410 -150 -5.40
アドバンテ 7350 -50 -3.60
バンナムHD 8879 -92 -3.31
日野自 938 -89 -3.21
ソニー 10065 -85 -3.06
ファナック 25310 -55 -1.98
花王 7860 -50 -1.80
キッコーマン 6760 -40 -1.44
クラレ 1075 -38 -1.37
トレンド 5950 -30 -1.08
武田 3738 -28 -1.01
塩野義 5551 -22 -0.79
コナミHD 5760 -20 -0.72
ヤマトHD 2631 -15 -0.54
大和ハウス 2961.5 -10.5 -0.38
日産化学 6150 -10 -0.36
スクリン 7090 -40 -0.29
JPX 2505.5 -8 -0.29
サイバー 6960 -30 -0.22