■業績の動向
3. 財務状況
城南進学研究社の2021年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,035百万円減少の5,529百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では収益の悪化や配当金支出、新規連結子会社の株式取得等により、現金及び預金が1,081百万円減少し、固定資産ではのれんが97百万円増加し、有形固定資産が46百万円、敷金及び保証金が50百万円それぞれ減少した。
負債合計は前期末比516百万円減少の2,106百万円となった。流動負債では未払金が286百万円、未払法人税等が49百万円、前受金が107百万円それぞれ減少し、固定負債では長期借入金が17百万円増加している。また、純資産合計は前期末比518百万円減少の3,422百万円となった。主に利益剰余金が538百万円減少したことによる。
経営指標を見ると、自己資本比率は60%以上を継続しており、有利子負債も54百万円と少なく実質的には無借金経営となっており、財務内容は健全な状態にあると判断される。ただ、2021年3月期の下期も損失計上が見込まれており、また、コロナ禍の状況が依然不透明なことから、手元キャッシュを厚めにしておく必要があると見られる。会社側では資金調達が必要な場合には、銀行からの借入で対処する意向を示している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)