3日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり185銘柄、値下がり38銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は3日続伸。前日の米株市場では投機的な売買による市場混乱が早期に収束に向かうとの見方が広がったほか、追加経済対策が進展するとの期待から主要株価指数は揃って大きく続伸した。この流れを受けて日経平均も一段高でスタート。米バイデン政権が掲げる大規模な追加経済対策については、民主党が財政調整法を活用して単独で成立させる手続きを進めていると伝わり、共和党との協議により規模縮小もやむなしと思われていた中でのポジティブサプライズと受け止められた。また、足元で米長期金利が1.1%と上昇が続くなか景気敏感株を中心に買い進まれた。そのほか、国内での新型コロナ新規感染者数が連日にわたって減少傾向をたどっていることを好感して鉄道、航空、百貨店、人材サービスなど出遅れ感のある銘柄も買われた。日経平均は朝方の買い一巡後に伸び悩む場面もみられたが、これら好材料を背景に後場に入ってからは改めて上げ幅を拡げ、28600円台まで上昇し、ほぼ高値引けとなった。
大引けの日経平均は前日比284.33円高の28646.50円となった。東証1部の売買高は13億7438万株、売買代金は2兆7863億円だった。セクター別では、空運業、不動産業、輸送用機器、陸運業、海運業などが上昇率上位に並んだ。一方、パルプ・紙のみが下落した。東証1部の値上がり銘柄は73%、対して値下がり銘柄は全体の24%であった。
値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約33円押し上げた。同2位はファーストリテとなり、リクルートHD、トヨタ、オリンパス、テルモ、中外製薬などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはエムスリーとなり1銘柄で日経平均を約24円押し下げた。同2位はTDKとなり、アドバンテスト、東京エレクトロン、太陽誘電、第一三共、エーザイなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 28646.50(+284.33)
値上がり銘柄数 185(寄与度+376.33)
値下がり銘柄数 38(寄与度-92.00)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 8712 152 +32.84
ファーストリテ 92200 690 +24.85
リクルートHD 4896 200 +21.61
トヨタ 7782 327 +11.78
オリンパス 2015 78.5 +11.31
テルモ 4245 67 +9.65
中外薬 5508 87 +9.40
デンソー 6601 250 +9.00
花王 7877 245 +8.82
豊通商 4480 225 +8.10
トレンド 5920 210 +7.56
住友不 3402 199 +7.17
NTTデータ 1588 38 +6.84
ホンダ 2896 88 +6.34
ソニー 10635 170 +6.12
KDDI 3173 28 +6.05
コナミHD 6830 160 +5.76
ファナック 28225 155 +5.58
セコム 9590 152 +5.47
塩野義 5752 146 +5.26
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エムスリー 8982 -276 -23.85
TDK 15950 -470 -16.93
アドバンテ 8640 -170 -12.24
東エレク 40830 -320 -11.52
太陽誘電 6040 -110 -3.96
第一三共 3325 -33 -3.57
エーザイ 7635 -69 -2.48
スクリン 8380 -310 -2.23
ヤマトHD 2744 -58 -2.09
ダイキン 22770 -45 -1.62
キヤノン 2304.5 -27.5 -1.49
ガイシ 1866 -33 -1.19
横河電 2303 -24 -0.86
バンナムHD 9059 -23 -0.83
住友鉱 4809 -43 -0.77
大日住薬 1746 -21 -0.76
武田 3663 -18 -0.65
日本ハム 4505 -35 -0.63
カシオ 1999 -16 -0.58
オークマ 6250 -70 -0.50