5日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり171銘柄、値下がり52銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は大幅反発。389.02円高の28730.97円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えている。
4日の米株式市場でNYダウは4日続伸し、332ドル高となった。週間の新規失業保険申請件数が予想外に減少したことが好感されたほか、下院が2021会計年度の予算議案を可決し、追加経済対策の実現期待も高まった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は1.2%の上昇となり、過去最高値を更新。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで289円高からスタートすると、朝方伸び悩む場面もあったが、香港などアジア市場がおおむね好調な出足だったことから上げ幅を広げ、前引けにかけて一時28750.28円(408.33円高)まで上昇した。
個別では、ソニー、ソフトバンクG、任天堂、トヨタ自、ファーストリテなど売買代金上位は全般堅調。JALや日産自、三菱自といった出遅れ感の強かった銘柄は特に上げが目立つ。決算発表銘柄ではNTTデータなどが急伸し、マツダやUアローズ、リコーは東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、売買代金上位ではエムスリー、村田製、レーザーテックが逆行安。グロース(成長)株が弱い印象を受けるが、川崎船など前日買われた景気敏感株の一角も軟調ぶりが目立つ。決算発表銘柄ではヤマシンFや古河電工が大きく売られ、東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、空運業、鉱業、輸送用機器などが上昇率上位で、その他も全般堅調。海運業と化学の2業種のみ下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の65%、対して値下がり銘柄は30%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約63円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、テルモ、東京エレクトロン、NTTデータなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはエムスリーとなり1銘柄で日経平均を約18円押し下げた。同2位は中外製薬となり、太陽誘電、日東電工、TDKなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28730.97(+389.02)
値上がり銘柄数 171(寄与度+456.25)
値下がり銘柄数 52(寄与度-67.23)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 92770 1750 +63.02
ソフトバンクG 8993 217 +46.89
テルモ 4414 253 +36.44
東エレク 40530 760 +27.37
NTTデータ 1700 147 +26.47
リクルートHD 4874 169 +18.26
ソニー 12145 495 +17.83
ファナック 27610 305 +10.98
キッコーマン 7200 260 +9.36
KDDI 3252 41 +8.86
アステラス薬 1797 40.5 +7.29
ヤマハ 6330 200 +7.20
トヨタ 7953 194 +6.99
アドバンテ 8390 90 +6.48
ダイキン 22470 180 +6.48
ホンダ 2999 89 +6.41
スズキ 5194 171 +6.16
SUBARU 2283 159 +5.73
オリンパス 2003 36 +5.19
コナミHD 6970 130 +4.68
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エムスリー 8428 -205 -17.72
中外薬 5296 -148 -15.99
太陽誘電 5770 -120 -4.32
日東電 9620 -120 -4.32
TDK 15470 -70 -2.52
ニチレイ 2916 -84 -1.51
シャープ 2241 -42 -1.51
トレンド 5870 -40 -1.44
京セラ 6782 -20 -1.44
味の素 2235.5 -39.5 -1.42
東海カ 1533 -39 -1.40
サイバー 6680 -190 -1.37
富士フイルム 6049 -29 -1.04
東ソー 1788 -52 -0.94
古河電 2844 -256 -0.92
パナソニック 1418.5 -25 -0.90
デンカ 4010 -120 -0.86
コマツ 2949.5 -22 -0.79
キヤノン 2355 -14 -0.76
安川電 5560 -20 -0.72