17日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円21銭まで上昇後、105円78銭まで下落して引けた。
予想を大きく上回った米1月生産者物価指数(PPI)や小売売上高を受けた回復期待に債券利回り上昇に伴うドル買いが加速。その後、インフレを警戒した株安に連れ利回りが伸び悩みドル買いが後退、さらにリスク回避の円買いが優勢となった。低調な20年債入札を受け下げ止まったが、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した1月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で目標達成には程遠く金融緩和の持続が適切との見方が再確認されたため戻りも鈍かった。
ユーロ・ドルは1.2067ドルから1.2023ドルまで下落して引けた。
ユーロ・円は128円00銭から127円31銭まで下落。株安に連れリスク回避の円買いが優勢となった。
ポンド・ドルは1.3867ドルまで上昇後、1.3830ドルまで下落した。
ドル・スイスは0.8953フランから0.8992フランまで上昇した。
[経済指標]
・米・1月生産者物価指数(PPI):前月比+1.3%(予想:+0.4%、12月:+0.3%)
・米・1月生産者物価コア指数:前月比+1.2%(予想:+0.2%、12月:+0.1%)
・米・1月生産者物価指数:前年比+1.7%(予想:+0.9%、12月:+0.8%)
・米・1月生産者物価コア指数:前年比+2.0%(予想:+1.1%、12月:+1.2%)
・米・1月小売売上高:前月比+5.3%(予想:+1.1%、12月:-1.0%←-0.7%)
・米・1月小売売上高(自動車除く):前月比+5.9%(予想:+1.0%、12月:-1.8%←-1.4%)
・米・2月NAHB住宅市場指数:84(予想:83、1月:83)
・米・12月企業在庫:前月比+0.6%(予想:+0.5%、11月:+0.5%)
・米・1月鉱工業生産:前月比+0.9%(予想:+0.4%、12月:+1.3%←+1.6%)
・米・1月設備稼働率:75.6%(予想:74.8%、12月:74.9%←74.5%)