日経平均は続落。17日の米国市場でNYダウは3日続伸し、90ドル高となった。金融緩和の長期化観測から連日で過去最高値を更新した。ただ、長期金利の高止まりでハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続落。本日の日経平均はNYダウが上昇した流れを引き継いで19円高からスタートし、寄り付き直後には一時30560.49円(前日比268.30円高)まで上昇したが、高値警戒感から売りが出て伸び悩んだ。後場に入ると30140.01円(同152.18円安)まで下落する場面もあった。
大引けの日経平均は前日比56.10円安の30236.09円となった。東証1部の売買高は15億7991万株、売買代金は2兆8854億円だった。業種別では、証券、鉄鋼、その他金融業が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、電気・ガス業、空運業、医薬品の3業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の78%、対して値上がり銘柄は19%となった。
個別では、ソフトバンクG、トヨタ自、ソニー、東エレクなどが軟調。三菱UFJや三井住友といったメガバンク株、それに日本電産は2%超下落した。マネックスGは13日ぶりに急反落。公募増資実施を発表した空港ビル、外資系証券の投資判断引き下げが観測されたスクリン、前日に決算発表したトレンドも売りがかさんだ。また、スクロールなどが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ファーストリテが4%超上昇し、上場来高値を大きく更新。1銘柄で日経平均を約169円押し上げた。エムスリーやJAL、ANAは小じっかり。中小型株ではマネパGが大幅続伸し、ADWAYSなどとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。