2日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり55銘柄、値下がり166銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は反落。108.75円安の29554.75円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。
週明け1日の米株式市場でNYダウは大幅反発し、603ドル高となった。日用品・製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンの開発した新型コロナウイルスワクチンが食品医薬品局(FDA)の緊急使用の承認を受け、ワクチン接種が加速するとの期待が強まった。米国債相場が落ち着きを取り戻し、2月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況指数が市場予想を上回ったことも好感された。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3.0%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.3%の上昇となった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで276円高からスタートすると、寄り付き直後には一時29996.39円(332.89円高)まで上昇。ただ、節目の3万円に届かず失速し、前場中ごろを過ぎるとマイナス転換した。
個別では、ファーストリテ、任天堂、ソニーが軟調。前日にLINEとの経営統合を果たしたZHDは3%超の下落。統合効果が期待されつつも、目先は材料出尽くし感が優勢のようだ。JALなどの空運株やH.I.S.などの旅行関連株も下げが目立つ。また、第三者割当増資の実施を発表したサンデンHDはストップ安水準で前場を折り返した。一方、米ハイテク株高を受けてSUMCOが堅調で、ソフトバンクGやキーエンスは小じっかり。ビットコイン価格の再上昇でマネックスGなどの関連銘柄も買われている。また、業績上方修正を発表したヒマラヤはストップ高水準で前場を折り返した。
セクターでは、空運業、海運業、鉱業などが下落率上位。半面、精密機器、ガラス・土石製品、その他金融業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の72%、対して値上がり銘柄は24%となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約40円押し下げた。同2位はリクルートHDとなり、NTTデータ、中外製薬、京セラなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはテルモとなり1銘柄で日経平均を約13円押し上げた。同2位はTDKとなり、ネクソン、ファナック、安川電機などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29554.75(-108.75)
値上がり銘柄数 55(寄与度+73.27)
値下がり銘柄数 166(寄与度-182.02)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
テルモ 4101 90 +12.96
TDK 15710 230 +8.28
ネクソン 3465 95 +6.84
ファナック 26800 180 +6.48
太陽誘電 5450 100 +3.60
安川電 5460 100 +3.60
ソフトバンクG 10445 10 +2.16
東海カ 1538 60 +2.16
コナミHD 7010 60 +2.16
富士フイルム 6229 56 +2.02
武田 3664 51 +1.84
TOTO 6690 100 +1.80
アステラス薬 1720 9.5 +1.71
第一三共 3110 15 +1.62
キヤノン 2325.5 30 +1.62
オリンパス 2303 8 +1.15
シャープ 1987 31 +1.12
味の素 2172 30.5 +1.10
日本ハム 4685 55 +0.99
JPX 2399 25 +0.90
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 106750 -1100 -39.61
リクルートHD 5394 -85 -9.18
NTTデータ 1708 -49 -8.82
中外薬 4704 -65 -7.02
京セラ 6972 -90 -6.48
セコム 9331 -130 -4.68
ダイキン 21275 -130 -4.68
花王 7081 -126 -4.54
ソニー 11295 -110 -3.96
バンナムHD 8220 -99 -3.57
豊通商 4540 -95 -3.42
電通G 3780 -85 -3.06
トレンド 5310 -80 -2.88
7&iHD 4135 -78 -2.81
ヤマハ 5910 -70 -2.52
KDDI 3277 -11 -2.38
スズキ 4724 -62 -2.23
オムロン 8790 -60 -2.16
エーザイ 7351 -54 -1.94
大和ハウス 3072 -52 -1.87