3日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり166銘柄、値下がり57銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は反発。51.54円高の29459.71円(出来高概算5億9562万株)で前場の取引を終えている。
前日の米国株式市場では、週明けの相場急伸後に伴う利益確定売りが優勢となったほか、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の主席が2日、国内の不動産バブルに加えて米欧の金融市場のバブルが弾ける可能性を懸念すると表明したことが市場心理を冷やした。米長期金利には引き続き落ち着きが見られていたが、ハイテク株を中心に弱く、主要株価指数は軟調推移となった。ただ、日経平均は前日中に時間外の米株価指数先物の軟調を横目にすでに下落していたことから、本日は小反発でスタート。その後は手掛かり材料難のなか再び売りに押され、一時は前日比マイナス圏に転じたが、前引けにかけては改めてプラスに転じるなど方向感に欠く展開となった。
個別では、米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の下落を受けて東京エレクトロンやレーザーテックといった半導体関連株が売られた。また、キーエンスやSMCなどのFA関連のほか、任天堂や日本電産といったグロース銘柄も総じて軟調だった。一方、為替の円安を好感したホンダや日産自といった自動車関連が堅調。米バイオ製薬モデルナが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、週内にも厚生労働省に製造販売承認を申請する方針と伝わった武田も上昇。また、2月既存店売上高の数値が好感された良品計画も買われた。
セクターでは、鉄鋼、非鉄金属、海運業、ゴム製品、石油・石炭などが上昇率上位に並んだ。一方、電気機器、その他金融業、その他製品、サービス業、金属製品が下落率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の47.5%、対して値下がり銘柄は47.9%となっている。
値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約35円押し上げた。同2位はNTTデータとなり、ホンダ、デンソー、協和キリンなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは東京エレクトロンとなり1銘柄で日経平均を約28円押し下げた。同2位はファーストリテとなり、エムスリー、信越化、アドバンテストなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29459.71(+51.54)
値上がり銘柄数 166(寄与度+186.73)
値下がり銘柄数 57(寄与度-135.19)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 10540 160 +34.57
NTTデータ 1724 35 +6.30
ホンダ 3080 86 +6.19
デンソー 6770 164 +5.91
協和キリン 3090 142 +5.11
京セラ 7002 67 +4.83
アステラス薬 1744 26.5 +4.77
日産化学 5920 130 +4.68
コナミHD 7050 120 +4.32
武田 3792 116 +4.18
ダイキン 21385 110 +3.96
テルモ 4123 26 +3.75
アサヒ 4723 99 +3.57
オリンパス 2323 23 +3.31
電通G 3860 85 +3.06
7&iHD 4178 82 +2.95
ブリヂストン 4272 81 +2.92
ヤマハ 5930 70 +2.52
ヤマハ発 2382 67 +2.41
三菱商 3055 61.5 +2.21
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 43350 -780 -28.09
ファーストリテ 104250 -450 -16.21
エムスリー 8326 -178 -15.38
信越化 17485 -300 -10.80
アドバンテ 8890 -150 -10.80
TDK 15390 -230 -8.28
ファナック 26680 -120 -4.32
ネクソン 3420 -55 -3.96
ソニー 11235 -110 -3.96
太陽誘電 5300 -100 -3.60
中外薬 4624 -33 -3.57
TOTO 6520 -160 -2.88
クボタ 2435 -75 -2.70
キッコーマン 7120 -60 -2.16
トレンド 5180 -60 -2.16
リクルートHD 5367 -18 -1.94
第一三共 3086 -17 -1.84
富士通 15165 -450 -1.62
JPX 2356 -45 -1.62
ヤマトHD 2726 -31 -1.12