5日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり69銘柄、値下がり150銘柄、変わらず6銘柄となった。
日経平均は大幅続落。571.00円安の28359.11円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。
4日の米株式市場でNYダウは3日続落し、345ドル安となった。注目されたパウエル連邦準備理事会(FRB)議長のインタビューで、長期金利の上昇を抑制する措置を講じる可能性を示唆されなかった。長期金利が再び急伸したことでハイテク株を中心に売りが続き、ナスダック総合指数は2.1%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.8%の下落となった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで204円安からスタート。東京市場でも前日に続き値がさグロース(成長)株の下げがきつく、日経平均は前引けにかけて28308.57円(621.54円安)まで下落する場面があった。
個別では、ファーストリテと東エレクが5%を超える下落となり、2銘柄で日系平均を約270円押し下げた。その他売買代金上位もソフトバンクG、任天堂、ソニー、トヨタ自など軒並み軟調で、リクルートHDもファーストリテなどと同様に下げが大きい。前日に賑わった日立造、一部証券会社の投資判断引き下げが観測されたオイシックスは急落し、稀元素などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、キーエンスやリコーは小じっかり。国際帝石はNY原油先物相場の上昇、積水ハウスは今期増益見通しや自社株買い実施が好感されて買い優勢。また、丸紅系による株式公開買付け(TOB)実施が発表された昭光通商は東証1部上昇率トップとなっている。
セクターでは、不動産業、サービス業、非鉄金属などが下落率上位。半面、鉱業、電気・ガス業、鉄鋼など5業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は18%となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約193円押し下げた。同2位は東京エレクトロンとなり、ソフトバンクG、リクルートHD、アドバンテストなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは京セラとなり1銘柄で日経平均を約6円押し上げた。同2位は花王となり、ダイキン工業、資生堂、カシオ計算機などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28359.11(-571.00)
値上がり銘柄数 69(寄与度+50.23)
値下がり銘柄数 150(寄与度-621.23)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
京セラ 7145 84 +6.05
花王 7229 122 +4.39
ダイキン 21240 90 +3.24
資生堂 8034 88 +3.17
カシオ 2130 86 +3.10
積水ハウス 2133 72 +2.59
ヤマハ 6040 60 +2.16
アサヒ 4716 59 +2.12
第一三共 3052 19 +2.05
KDDI 3234 9 +1.94
大塚HD 4350 48 +1.73
エプソン 1815 24 +1.73
味の素 2227 39.5 +1.42
大日住薬 1765 37 +1.33
横河電 2060 35 +1.26
日立建 3385 30 +1.08
7&iHD 4216 27 +0.97
アステラス薬 1722 4 +0.72
シチズン時計 405 17 +0.61
AGC 4185 85 +0.61
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 93880 -5350 -192.66
東エレク 40380 -2150 -77.42
ソフトバンクG 9785 -265 -57.26
リクルートHD 4867 -398 -43.00
アドバンテ 8300 -380 -27.37
エムスリー 7837 -300 -25.93
ファナック 25610 -430 -15.48
テルモ 3970 -74 -10.66
デンソー 6593 -239 -8.61
住友不 3576 -233 -8.39
信越化 17035 -215 -7.74
安川電 5140 -210 -7.56
日東電 8900 -210 -7.56
バンナムHD 7939 -202 -7.27
TDK 14830 -200 -7.20
ソニー 10865 -180 -6.48
コナミHD 6770 -180 -6.48
ネクソン 3340 -80 -5.76
トヨタ 7791 -131 -4.72
キッコーマン 6860 -130 -4.68