9日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり166銘柄、値下がり56銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は4日ぶり反発。57.56円高の28800.81円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。
週明け8日の米株式市場でNYダウは続伸し、306ドル高となった。経済活動の再開が進んでいるほか、バイデン政権が提示した1.9兆ドル規模の追加経済対策を上院が可決したことを受け、景気敏感株を中心に買いが入った。NYダウは取引時間中の過去最高値を更新。ただ、長期金利が一時1.6%台まで上昇したことからハイテク株の売りが続き、ナスダック総合指数は2.4%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5.4%の下落となった。本日の東京市場でもこうした流れを引き継ぎ、バリュー(割安)株に買いが入る一方、値がさグロース(成長)株の売りが出て、日経平均は5円高からスタート。寄り付き後も前日終値を挟みもみ合う展開となり、9時38分にここまでの安値28609.21円(134.04円安)、10時09分に高値28901.27円(158.02円高)を付けた。
個別では、売買代金トップのソフトバンクGが2%超上昇し、日経平均を約52円押し上げている。三菱UFJや三井住友といった金融株、トヨタ自などの自動車株も堅調。日本製鉄は中長期経営計画を評価した買いが続いているようで大幅続伸している。業績上方修正を発表した大紀アルミ、自社株買い発表のホギメディなどは急伸。また、安永は一部報道を受けて東証1部上昇率トップとなっている。一方、任天堂、日本電産、ファーストリテ、ソニー、東エレクといった値がさ株が軟調。大型のM&A(合併・買収)観測が報じられたパナソニックは急落し、日立造船などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、不動産業、鉄鋼、電気・ガス業などが上昇率上位。半面、鉱業、電気機器、その他製品など5業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は25%となっている。
値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約52円押し上げた。同2位はテルモとなり、アステラス製薬、第一三共、ホンダなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約35円押し下げた。同2位は東京エレクトロンとなり、アドバンテスト、エムスリー、ソニーなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28800.81(+57.56)
値上がり銘柄数 166(寄与度+249.18)
値下がり銘柄数 56(寄与度-191.62)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 10060 242 +52.29
テルモ 4134 88 +12.68
アステラス薬 1828 56 +10.08
第一三共 3182 77 +8.32
ホンダ 3245 95 +6.84
京セラ 7464 91 +6.55
ダイキン 21570 175 +6.30
スズキ 4811 168 +6.05
住友不 3879 157 +5.65
トヨタ 8100 139 +5.01
アサヒ 4978 136 +4.90
ブリヂストン 4434 131 +4.72
オリンパス 2430 30 +4.32
7&iHD 4400 112 +4.03
デンソー 6895 102 +3.67
塩野義 5673 101 +3.64
コナミHD 7020 100 +3.60
大日住薬 1905 99 +3.57
大塚HD 4520 96 +3.46
花王 7286 93 +3.35
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 93290 -990 -35.65
東エレク 40040 -970 -34.93
アドバンテ 8020 -260 -18.73
エムスリー 7594 -168 -14.52
ソニー 10705 -315 -11.34
TDK 14560 -270 -9.72
信越化 17235 -250 -9.00
ファナック 25380 -230 -8.28
中外薬 4397 -65 -7.02
日東電 8890 -120 -4.32
バンナムHD 7887 -113 -4.07
パナソニック 1324.5 -99.5 -3.58
オムロン 8540 -70 -2.52
太陽誘電 5230 -60 -2.16
安川電 5100 -60 -2.16
資生堂 8113 -56 -2.02
リクルートHD 4901 -16 -1.73
スクリン 8120 -200 -1.44
ニコン 895 -38 -1.37
サイバー 6200 -180 -1.30