10日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり119銘柄、値下がり101銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は小幅続伸。前日の米国株式市場では、経済協力開発機構(OECD)による2021年の世界経済成長見通しの引き上げや、追加経済対策案の早期成立への期待感のほか、懸念されていた3年債入札が好調な結果となったことによる長期金利上昇の一服感などから、ハイテク株を中心に主要株価指数は終日堅調に推移した。特に、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は6%高と急伸した。この流れを受けて、日経平均も100円近い上昇でスタートとすると直後には200円高まで上値を伸ばした。ただ、米10年債や30年債の入札が今夜から明日にかけて控えているだけに、金利上昇への警戒感は払しょくできず、大きく買い戻されて始まった値がさハイテク株が戻り売りに上値を抑えられると、日経平均も上げ幅を縮小していき、その後は最後まで前日終値近辺でのもみ合いとなった。
大引けの日経平均は前日比8.62円高の29036.56円となった。東証1部の売買高は13億9336万株、売買代金は2兆8999億円だった。セクター別では医薬品、電気機器、情報・通信、機械、その他製品などが上昇率上位に並んだ。一方、鉱業、鉄鋼、石油・石炭製品、水産・農林業、海運業などが下落率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は40%、対して値下がり銘柄は全体の55%であった。
値上がり寄与トップはファナックとなり1銘柄で日経平均を約31円押し上げた。同2位はKDDIとなり、アドバンテスト、中外製薬、ソニー、塩野義製薬、信越化などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約82円押し下げた。同2位はエムスリーとなり、東京エレクトロン、オリンパス、アサヒグループ、京セラ、スズキなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 29036.56(+8.62)
値上がり銘柄数 119(寄与度+205.56)
値下がり銘柄数 101(寄与度-196.94)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 26255 850 +30.61
KDDI 3489 116 +25.06
アドバンテ 8310 190 +13.68
中外薬 4505 91 +9.83
ソニー 11000 190 +6.84
塩野義 5925 186 +6.70
信越化 17510 180 +6.48
日東電 9150 180 +6.48
デンソー 7055 149 +5.37
安川電 5260 130 +4.68
ヤマハ発 2569 122 +4.39
富士フイルム 6299 120 +4.32
エーザイ 7387 117 +4.21
TDK 14850 100 +3.60
日産化学 5840 100 +3.60
ヤマトHD 2848 93 +3.35
オムロン 8620 80 +2.88
大日印 2321 158 +2.84
アステラス薬 1852 15.5 +2.79
ダイキン 21930 75 +2.70
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 91750 -2270 -81.75
エムスリー 7264 -479 -41.40
東エレク 40650 -230 -8.28
オリンパス 2399.5 -48 -6.91
アサヒ 4891 -155 -5.58
京セラ 7402 -63 -4.54
スズキ 4766 -112 -4.03
ホンダ 3218 -48 -3.46
キッコーマン 6880 -90 -3.24
トヨタ 8128 -61 -2.20
ソフトバンクG 10120 -10 -2.16
7&iHD 4384 -59 -2.12
テルモ 4187 -14 -2.02
バンナムHD 7917 -52 -1.87
花王 7221 -52 -1.87
キヤノン 2361 -31.5 -1.70
東京海上 5632 -69 -1.24
大和ハウス 3232 -31 -1.12
カシオ 2121 -29 -1.04
京王 7900 -130 -0.94