11日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり156銘柄、値下がり66銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は3日続伸。143.28円高の29179.84円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えている。
10日の米株式市場でNYダウは4日続伸し、464ドル高となった。2週間ぶりの過去最高値更新。2月の消費者物価指数(CPI)がインフレ抑制を示し、警戒感が後退したほか、下院が1.9兆ドルの追加経済対策を可決したことも好感された。一方、10年債入札が低調な結果となり、長期金利が下げ止まるとナスダック総合指数は下落に転じた。本日の東京市場でも値がさグロース(成長)株に売りが先行し、日経平均は2円安からスタート。利益確定の売りが上値を抑える場面もあったが、NYダウの高値更新で投資家心理が上向き、日経平均は前引けにかけて一時29201.49円(164.93円高)まで上昇した。
個別では、ファーストリテが2%を超える上昇で日経平均を約78円押し上げている。ソフトバンクG、任天堂、三菱UFJや三井住友といったメガバンク株もしっかり。郵船、商船三井、川崎船といった海運株は外資系証券が目標株価を大幅に増額し、揃って急伸。また、セレスなどが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、村田製が3%超の下落。こちらは外資系証券による投資判断引き下げが観測されている。米ハイテク株安の流れを引き継いでキーエンスや東エレクも軟調。また、決算発表のアセンテックやトビラシステムズが東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、海運業、パルプ・紙、電気・ガス業などが上昇率上位。半面、ゴム製品、空運業、精密機器などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は29%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約78円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、エムスリー、リクルートHD、ネクソンなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは東京エレクトロンとなり1銘柄で日経平均を約23円押し下げた。同2位はテルモとなり、オリンパス、花王、アステラス製薬などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29179.84(+143.28)
値上がり銘柄数 156(寄与度+240.80)
値下がり銘柄数 66(寄与度-97.52)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 93910 2160 +77.78
ソフトバンクG 10240 120 +25.93
エムスリー 7365 101 +8.73
リクルートHD 4998 79 +8.53
日東電 9350 200 +7.20
ネクソン 3485 100 +7.20
ファナック 26430 175 +6.30
コナミHD 7200 140 +5.04
ダイキン 22050 120 +4.32
豊通商 4770 100 +3.60
キッコーマン 6980 100 +3.60
デンソー 7145 90 +3.24
ヤマハ発 2654 85 +3.06
コマツ 3428 85 +3.06
TOTO 6600 170 +3.06
コムシスHD 3340 75 +2.70
電通G 4100 65 +2.34
信越化 17570 60 +2.16
日立建 3545 60 +2.16
ヤマハ 6260 60 +2.16
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 40000 -650 -23.41
テルモ 4089 -98 -14.12
オリンパス 2369 -30.5 -4.39
アステラス薬 1829 -23 -4.14
花王 7106 -115 -4.14
ブリヂストン 4369 -103 -3.71
アドバンテ 8260 -50 -3.60
資生堂 8003 -87 -3.13
第一三共 3173 -27 -2.92
アサヒ 4825 -66 -2.38
ソニー 10935 -65 -2.34
太陽誘電 5200 -60 -2.16
ホンダ 3193 -25 -1.80
大塚HD 4532 -43 -1.55
アルプスアル 1546 -42 -1.51
オムロン 8580 -40 -1.44
協和キリン 3160 -40 -1.44
JR東海 17290 -365 -1.31
京成 3920 -65 -1.17
京セラ 7386 -16 -1.15