マネーボイス メニュー

米国株見通し:上げ渋りか、長期金利の高水準で下押しも

(14時50分現在)
S&P500先物      3,938.50(+1.75)
ナスダック100先物  13,015.25(-33.00)

グローベックス米株式先物市場でS&P500先物は小幅高だが、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は70ドル高。NY原油先物(WTI)は失速し、本日の米株式市場は高安まちまちとなりそうだ。

11日の取引で主要3指数は堅調。ナスダックは切り返し、S&Pとともに続伸のダウは188ドル高と上げ幅を縮小したが、過去最高値を連日更新している。この日発表された新規失業保険申請件数は前週から減少し、雇用情勢の改善を示した。そうしたなか、バイデン政権による大型の追加経済対策が成立し、回復を先取りした幅広い買いが相場をけん引。30年物国債の入札後も長期金利の過度な上昇は抑えられ、ハイテク株買いがナスダックを押し上げた。

本日は上げ渋りか。1.9兆ドル規模の大型追加対策の成立で買い安心感が広がるなか、引き続き経済の正常化を期待した買いが景気敏感株などを押し上げる見通し。また、来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)が意識され、緩和的な金融政策の長期化観測が買いを後押ししそうだ。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)当局者はブラックアウト前の講演などで金利高容認姿勢を示したことから、長期金利は下げづらい。週末を控えた売りも見込まれ、指数は上げ幅を縮小しそうだ。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。