15日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり190銘柄、値下がり34銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は5日続伸。97.79円高の29815.62円(出来高概算8億1728万株)で前場の取引を終えている。前週末の米国株式市場では、1.9兆ドル規模の追加経済対策法案の成立後、バイデン大統領は11日夜の演説で5月1日までにワクチン接種の対象を全成人に拡大、独立記念日7月4日までには正常化を目指す方針を示したため景気循環株中心に買われ寄り付き後、上昇した。NYダウは終日堅調に推移。一方、回復期待に長期金利が再び上昇したためハイテク株に売りが広がりナスダックは下落した。NYダウが史上最高値を更新した流れを好感して、日経平均も上昇してスタートすると、上げ幅は一時150円を超え、29884.73円まで上値を伸ばした。その後は上げ幅を縮小する場面もあったが、再度29800円台に乗せるなど堅調な動きが続いた。
値上がり寄与トップはファーストリテ、同2位は楽天となり、2銘柄で日経平均を約46円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは楽天で18.31%高、同2位は三井E&Sで7.22%高だった。楽天は、日本郵政との資本提携報道が伝わり先週末は後場から急伸、引け後には資本・業務提携の合意を正式に発表しており、本日は一段と買い進まれる展開になっている。
一方、値下がり寄与トップはソフトバンクG、同2位は東エレクとなり、2銘柄で日経平均を約43円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはシャープで6.52%安、同2位はコナミHDで3.39%安だった。シャープは、先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は324億円で前年同期比21.3%増益、市場予想を40億円程度上振れた。ただし、堺ディスプレイプロダクトの株式売却の撤回がネガティブ視されているもよう。
*11:30現在
日経平均株価 29815.62(+97.79)
値上がり銘柄数 190(寄与度+207.47)
値下がり銘柄数 34(寄与度-109.68)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 95760 1060 +38.17
楽天 1473 228 +8.21
ホンダ 3325 105 +7.56
京セラ 7538 96 +6.91
トヨタ 8305 160 +5.76
リクルートHD 5124 49 +5.29
セコム 9724 119 +4.29
7&iHD 4452 117 +4.21
日産化学 6210 110 +3.96
NTTデータ 1773 22 +3.96
武田 4102 88 +3.17
デンソー 7332 86 +3.10
KDDI 3493 14 +3.02
塩野義 6051 83 +2.99
アステラス薬 1827 14 +2.52
エーザイ 7524 67 +2.41
富士フイルム 6370 66 +2.38
日立建 3595 65 +2.34
ヤマトHD 2954 64 +2.30
日揮HD 1435 63 +2.27
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 10490 -145 -31.33
東エレク 41890 -330 -11.88
ダイキン 22670 -305 -10.98
コナミHD 7130 -250 -9.00
ファナック 27040 -190 -6.84
TDK 15230 -180 -6.48
アドバンテ 8640 -70 -5.04
シャープ 1864 -130 -4.68
信越化 18305 -120 -4.32
エムスリー 7688 -39 -3.37
オムロン 8790 -90 -3.24
太陽誘電 5410 -70 -2.52
ネクソン 3540 -35 -2.52
安川電 5470 -40 -1.44
スクリン 8400 -130 -0.94
日東電 9520 -20 -0.72
協和キリン 3180 -20 -0.72
住友鉱 4783 -36 -0.65
富士通 16075 -170 -0.61
日製鋼 2700 -58 -0.42