17日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり89銘柄、値下がり132銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は小幅に7日続伸。25.12円高の29946.21円(出来高概算6億4122万株)で前場の取引を終えている。
前日の米国株式市場では、2月小売売上高や鉱工業生産、住宅市場指数が軒並み予想を下回ったことが嫌気されたほか、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることから、連日の史上最高値更新後の利益確定売りも目立ちNYダウは終日軟調に推移した。一方、米長期金利が高止まりしている中でも上昇一服感からハイテク株は上昇し、ナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は堅調推移となった。前日までに6日続伸していた日経平均は、高安まちまちな米株市場の流れを受けて84円安でスタート。すぐに下げ幅を縮小していきプラス転換すると一時は29984.97円まで上値を伸ばしたが、もみ合い後前引け間際にやや失速した。
個別では、想定以上の好決算や株主還元策が評価されたアスクル、業績上方修正で一転営業増益見通しとなったパイプドHDなどがそれぞれ10%超の上昇率で急伸した。また、同様に業績関連を手掛かりにGCA、キャリアDCなども大きく買われた。そのほか、売買代金上位では、キーエンス、東京エレクトロン、日本電産、レーザーテック、アドバンテストなどの半導体関連やグロース(成長)株筆頭格が買われた。
一方、第3四半期のモメンタム鈍化が嫌気されたツルハHDや、柏崎刈羽原子力発電所に設置されていた監視装置が故障していた伝えられ、原発再稼働を巡る不透明感が高まった東京電力HDが大幅に下落した。そのほか、売買代金上位では、ソフトバンクG、楽天、JAL、ANA、Zホールディングス、日本郵船などが下落となった。
セクターでは、化学、電気機器、不動産業、医薬品、銀行業などが上昇率上位に並んだ。一方、空運業、鉱業、鉄鋼、ゴム製品、海運業などが下落率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は50%となっている。
値上がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約21円押し上げた。同2位は東京エレクトロンとなり、ファーストリテ、信越化、ダイキン工業などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約25円押し下げた。同2位はテルモとなり、アステラス製薬、オリンパス、KDDIなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29946.21(+25.12)
値上がり銘柄数 89(寄与度+155.34)
値下がり銘柄数 132(寄与度-130.22)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 9180 290 +20.89
ファーストリテ 95680 490 +17.65
東エレク 42690 490 +17.65
信越化 18475 320 +11.52
ダイキン 23015 235 +8.46
TDK 15890 220 +7.92
オムロン 9050 200 +7.20
リクルートHD 5265 64 +6.91
日東電 9600 150 +5.40
武田 4252 102 +3.67
バンナムHD 8211 83 +2.99
トレンド 5540 80 +2.88
第一三共 3286 24 +2.59
安川電 5540 70 +2.52
TOTO 6580 140 +2.52
コムシスHD 3380 60 +2.16
資生堂 8188 55 +1.98
デンソー 7426 53 +1.91
ネクソン 3650 25 +1.80
日産化学 6170 50 +1.80
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 10505 -115 -24.85
テルモ 4021 -104 -14.98
アステラス薬 1790.5 -39 -7.02
オリンパス 2315 -46 -6.63
KDDI 3537 -27 -5.83
エムスリー 7700 -47 -4.06
楽天 1423 -85 -3.06
ホンダ 3295 -42 -3.02
ブリヂストン 4312 -79 -2.84
塩野義 5832 -76 -2.74
大塚HD 4631 -66 -2.38
コナミHD 7140 -60 -2.16
協和キリン 3090 -60 -2.16
ヤマハ発 2631 -59 -2.12
日立建 3465 -55 -1.98
7&iHD 4403 -54 -1.94
トヨタ 8220 -49 -1.76
コマツ 3432 -43 -1.55
カシオ 2122 -42 -1.51
ヤマハ 6320 -40 -1.44