22日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり64銘柄、値下がり159銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は大幅に続落した。前週末の米国株式市場でのNYダウは続落。米中対立再燃への警戒感から寄り付きから下落した後、大手銀に対する資本規制の緩和措置を延長しないとした米連邦準備制度理事会(FRB)の方針が嫌気された。ただし、押し目買いからハイテク株は持ち直した。米銀大手の資本規制を巡るFRBの決定を受けたダウの下落を背景に、週明けの日経平均は347円安の大幅続落でスタート。その後も、前週末の日銀金融政策決定会合において上場投資信託(ETF)買い入れ対象から日経平均連動型が除外されたことを嫌気した国内需給要因も相まって下げ幅を拡大。後場は安値圏でのもみ合いに終始した。
大引けの日経平均は前日比617.90円安の29174.15円となった。東証1部の売買高は13億8426万株、売買代金は3兆0338億円だった。セクター別では輸送用機器、保険業、機械、非鉄金属、電気機器などが下落率上位に並んだ。一方、海運業、鉄鋼、電気・ガス業、鉱業、石油・石炭製品などが上昇率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は41%、対して値下がり銘柄は全体の54%であった。
値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はダイキンとなり、2銘柄で日経平均を約182円押し下げた。ファーストリテは、日銀ETF買い入れ対象変更を引き続きネガティブ視する展開で前週末に続き大幅安となった。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはキッコーマンで7.29%安、同2位は東京海上で5.55%安だった。
一方、値上がり寄与トップは富士フイルム、同2位は三菱商となり、2銘柄で日経平均を約7円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはユニチカで7.52%高、同2位は商船三井で5.27%高だった。ユニチカは、ナイロンに関連する一部報道を受けて、関心が向かったもよう。商船三井は、ラルビック・シッピング社に出資し、液化CO2海上輸送事業へ参画すると公表している。
*15:00現在
日経平均株価 29174.15(-617.90)
値上がり銘柄数 64(寄与度+26.70)
値下がり銘柄数 159(寄与度-644.60)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
富士フイルム 6650 129 +4.65
三菱商 3277 66 +2.38
オリンパス 2358.5 14 +2.02
伊藤忠 3573 48 +1.73
武田 4306 32 +1.15
JR東海 17965 275 +0.99
住友商 1633.5 23.5 +0.85
商船三井 4295 215 +0.77
味の素 2341 21 +0.76
富士通 16235 180 +0.65
丸紅 951.8 16.4 +0.59
MS&AD 3437 52 +0.56
出光興産 2933 34 +0.49
NEC 6770 130 +0.47
日清紡HD 868 13 +0.47
郵船 4065 130 +0.47
Jフロント 1182 25 +0.45
三井物 2384.5 12.5 +0.45
JPX 2533 12.5 +0.45
川崎船 2746 124 +0.45
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 86890 -4130 -148.73
ダイキン 22220 -930 -33.49
ファナック 25870 -845 -30.43
ソフトバンクG 9864 -105 -22.69
東エレク 41500 -630 -22.69
エムスリー 7368 -227 -19.62
キッコーマン 6490 -510 -18.37
TDK 15250 -400 -14.40
デンソー 7350 -382 -13.76
信越化 18275 -365 -13.14
テルモ 3870 -89 -12.82
第一三共 3230 -117 -12.64
オムロン 8960 -350 -12.60
日産化学 5980 -310 -11.16
中外薬 4456 -102 -11.02
アドバンテ 9070 -150 -10.80
トヨタ 8362 -282 -10.16
バンナムHD 7946 -279 -10.05
ヤマハ 6090 -270 -9.72
ホンダ 3345 -126 -9.07