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22日の米国市場ダイジェスト:NYダウ103ドル高、長期金利の低下で投資家心理が改善

■NY株式:NYダウ103ドル高、長期金利の低下で投資家心理が改善

米国株式市場は上昇。ダウ平均は103.23ドル高の32731.20ドル、ナスダックは162.31ポイント高の13377.54で取引を終了した。予想を下回った2月中古住宅販売件数やシカゴ連銀全米活動指数を嫌気し寄り付き後、下落。しかし、長期金利の低下を受けたハイテク株の上昇に支えられ、ダウも上昇に転じた。さらに、バイデン政権が最大3兆ドル規模の大型公共投資を検討していると報じられると、景気回復への期待が一段と強まり、引けにかけて上げ幅を拡大。セクタ—別では、テクノロジー・ハード・機器、半導体・同製造装置が上昇した一方で、銀行・保険が下落した。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はテクノロジーに特化している著名投資家が同社の株価が4年間で4倍になると強気な見解を示したため、上昇。鉄道会社のカンザスシティー・サザン(KSU)は同業のカナディアン・パシフィック鉄道(CP)が同社買収を発表したため大幅上昇した。ディスカウント小売りのダラージェネラル(DG)や飲料メーカーのペプシコ(PEP)はそれぞれアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇。一方、航空会社のジェットブルー(JBLU)は転換社債の発行を発表し、下落した。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は18.87まで低下し、昨年2月来で最低となった。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米長期金利低下で株高・ドル安

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円86銭から108円66銭まで下落したが、108円84銭で引けた。2月米中古住宅販売件数は予想以上に減少したほか、2月シカゴ連銀全米活動指数は予想外のマイナスに落ち込んだため、米国債利回りの低下に伴い、ドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1911ドルから1.1947ドルまで上昇し、1.1935ドルで引けた。欧州の一部でアストラゼネカ製新型コロナウイルスワクチンの接種が再開されたことから、ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は129円61銭から129円94銭まで上昇。株高に連れたリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3873ドルまで上昇後、1.3821ドルまで下落したが、1.3872ドルまで戻した。ドル・スイスは0.9262フランから0.9223フランまで下落した。

■NY原油:小幅高で61.56ドル、株高を意識した買いが入る

NY原油先物5月限は、小幅高(NYMEX原油5月限終値:61.56 ↑0.12)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+0.12ドルの61.56ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.35ドル−62.04ドル。アジア市場では伸び悩み60.35ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて反転し、株高を意識して62.04ドルまで買われた。ただ、その後は再び伸び悩み、61.09ドルまで弱含みとなる場面があった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  37.66ドル   -0.87ドル(-2.26%)
モルガン・スタンレー(MS) 81.92ドル   -1.02ドル(-1.23%)
ゴールドマン・サックス(GS)339.33ドル  -4.87ドル(-1.41%)
インテル(INTC)        65.63ドル   +1.87ドル(+2.93%)
アップル(AAPL)        123.39ドル  +3.40ドル(+2.83%)
アルファベット(GOOG)    2038.59ドル -4.61ドル(-0.23%)
フェイスブック(FB)     293.54ドル  +3.43ドル(+1.18%)
キャタピラー(CAT)      226.02ドル  +0.73ドル(+0.32%)
アルコア(AA)         30.43ドル   -0.71ドル(-2.28%)
ウォルマート(WMT)      132.37ドル  +0.63ドル(+0.48%)

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