【 取材時の為替レート: 1USドル = 約4,100カンボジアリエル = 約120円 】
※カンボジアではUSドルが広く通用しています
カンボジアの働く大学生・シャングリー君は、ちょっと照れ屋な好青年!
皆さんこんにちは。路地ウラ景気ウォッチャー・カンボジア担当の「げん 改め けん」でございます。今回のテーマは「地元カンボジア人のお部屋拝見」です!
所得によって生活スタイルも違ってくるため、誰に部屋を見せてもらうか悩みましたが、今回は皆さんに現地カンボジア人学生の「リアルな生活」をお伝えしようと思います。
短期の観光旅行などでは、なかなか出会う機会のないカンボジアの学生たち。彼らは、日本人から見れば驚きの生活を送っているんです!
こちらが今回の取材をお願いしたシャングリー君(23歳)。昼間レストランで働き、夜は大学に通う、シャイだけど実は笑顔が素敵な好青年です。
お仕事中のシャングリー君。カメラを向けると真顔になる照れ屋さん
実はカンボジアの学生のほとんどは、学校に通いながらも、空いた時間で会社に「就職」して働きます。アルバイトではなく「就職」です。
カンボジアの学校は2部制が多く、空いた時間に働くことは珍しくありません。
家と職場と学校を、毎日バイクで忙しく駆け回るシャングリー君
日本の学生にもアルバイトをする方は多いですが、お小遣いを稼ぐ程度がほとんど。でもカンボジアの学生にとって、自分の学費や生活費を自分で稼ぐのはごく当たり前のことなんです。
そんな働く大学生のひとりであるシャングリー君、いったいどんな生活をしているんでしょうか?さっそく連れて行ってもらいましょう。
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路地ウラウォッチャー – げん 改め けん
日本で結婚して、たった半年でカンボジアへ単身渡航。彼いわく、結婚3ヶ月で奥さんのご両親に「カンボジアに行きます」と挨拶したことが、人生で最も緊張した瞬間とのこと。男にはやらなきゃいけない時があるとはいえ、本当に今だったのか!? それを証明する為にも、行け!「げん 改め けん」! 働け!「げん 改め けん」!!
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プノンペン中心からバイクで数分、シャングリー君の家にGo!
シャングリー君の家はプノンペンの南の外れ、Mean Cheyエリアにあります。地方から出てきたカンボジア人が多く住む地域で、日本人はあまり立ち寄る場所ではありません。
道すがら出くわす看板も、プノンペン中心部のそれとはひと味違います。
クメール語で書かれていても、何が書いてあるか分かるインパクトのある看板
そんな道中を楽しみながらバイクで走ること数分。「本当にこの先に家があるの?」と言いたくなる路地を抜けた先に、シャングリー君の家はありました。
バイクのすり抜けもやっとの細いウラ路地。緊急車両は入れない
連棟式の平屋の家が並んでいて、窓がないかわりに、光と空気を通すよう、屋根と壁の間が格子状になっています。
網戸は入っていないので、日本人の僕としては蚊が入ってきそうでちょっと気になりますが、カンボジアではよく見るスタイルです。
カンボジアの建物は、大きな建物でも大抵レンガとセメントで出来ている
ただ、日本の一般的な住居と違い、基礎の立ち上がりや土台がないため、雨が降ると家まで浸水することもしばしば。
カンボジアは今は乾季なのでほとんど雨は降りませんが、雨季(5月下旬~10月下旬)には毎日のように大雨が降るので大変です。
そしてカンボジアの住居はたいてい壁がレンガでできており、断熱材などは入っていません。屋根もトタンのような材質ですし、昼間の暑さは中々のものです。
それでもクーラーなんかは付いていませんし、多くの人が扇風機だけでカンボジアの暑さを乗り切っちゃんうんです。
「ここが僕の部屋だよ。ちょっと狭いけど、遠慮せず入って入って!」
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家賃3,600円を友人とシェア。堅実なシャングリー君のお部屋の中を拝見!
稼ぎが少ないわりに、浪費家が多いのが一般的なカンボジア人の国民性。シャングリー君も、もしかすると意外に優雅な生活をしているかも!?
と思いきや、部屋の中にはドライヤーすらなく、唯一の電化製品は扇風機だけ。無駄な洋服もなく、目に付くのは大学の教科書くらい。しかも綺麗に整頓され、床にはホコリもありません。一見して、シャングリー君の堅実な生活ぶりが伺えます。
布団を敷くのが精一杯のスペースだが、盗難対策でバイクは家の中に
ちなみにバイクは、電車のないカンボジアでは通勤・通学の必需品ですから、贅沢品にはあたりません。
六畳弱ほどのスペースのこの部屋、キッチンとトイレがついて毎月の家賃は30ドル(約3,600円)。お風呂やシャワーはないので、普段は水でサッと流したり、たまに友達の家でシャワーを借りることもあるそうです。
間取り図。六畳弱の広さでバイク2台つきの2人暮らしはちょっと窮屈
家賃に水道・光熱費を含めた毎月の出費は50ドル(約6,000円)程度。シャングリー君はこの部屋を友達と2人でシェアして暮らしているので、実質負担は25ドル(約3,000円)といったところ。地方からプノンペンに出てきた若者は、こうして部屋をシェアして住むのが一般的なんです。
右がシャングリー君、左が部屋をシェアしている同郷の友人。2人は仲良し
いっぽう、シャングリー君の昼間の収入は、チップも含めて約150ドル(1万8,000円)。月収に対する、水道・光熱費を含む家賃の比率は約17%になります。
レストランで働いているので、ご飯はまかないで食べれますし、実に堅実な生活ですね。
ここで毎日ご飯を作る。少々(かなり?)バイクが邪魔かも
Next: 唯一の贅沢品はFacebook用のスマホ、でも支払いは月2ドルの倹約ぶり
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唯一の贅沢品はFacebook用のスマホ、でも支払いは月2ドルの倹約ぶり
シャングリー君の実家は、いま住むプノンペンから南に80キロほど離れたタケオ州。
進学のために3年前に上京し、昼間は15時までレストランで働き、仕事が終わってから大学に通っています。学費は学生ローンを使っていて、卒業してから自分で返済するそうですから、頭が下がりますよね。
大学では英語を専攻しており、将来の夢は英語の教師になり、お金を稼いで親孝行することだそうです。
夢の実現に向かって、堅実な毎日を送るシャングリー君。唯一の贅沢品といえば、Facebookをするために買ったスマートフォンくらいでしょうか。たまに寂しくなった時は「これで家族に電話する」のだそうです。
それでもスマートフォンの月の利用料は2ドルくらいと、かなり節約しています。節約のコツを聞くと、「ネット接続は友達の家のWi-Fiを借りに行くんだ」と教えてくれました。
やはり、明確な夢がある人の生活は、しっかりしています。
カンボジアの学生さんの暮らしぶり、いかがでしたでしょうか?カンボジアには、このように勉強と仕事を両立し、夢をもってがんばっている学生さんがたくさんいます。しかも国の平均年齢は25才です。
「日本人はハングリー精神がない」と言われることがありますが、悔しいかな「そうかもな」と思ってしまいます。僕は自分の学生時代と比較して、背筋が伸びる気持ちになりました。日本人の僕らも、負けてられませんね!
シャングリー君(23)大学生 兼 レストラン勤務
に景気アンケート!
あなたの景気は100点満点で何点?
「60点。休みの日は友達とサッカーをしたり音楽を聴いたり、楽しく暮らせているけど、もっと良い生活がしたいよ。部屋をシェアしている友達はあと1年で卒業して家を出るし、その時に僕も、広い家に引っ越したいんだ」
これから景気は良くなると思う?悪くなると思う?
「僕自身のことで言えば、良い生活をするために英語を学んでいるんだ。カンボジアでは英語は第二必須言語で、出来ると仕事も見つかりやすいからね。将来は教師になって、僕の経験をたくさんの人に教えてあげたいんだ」
いまいちばん欲しいモノは何?
「車も欲しいけど、いまの家じゃ(細い路地を縫って)中まで入れないし、やっぱり一番はもっと大きな家に引越すことかな」
路地ウラウォッチャー – げん 改め けん
日本で結婚して、たった半年でカンボジアへ単身渡航。彼いわく、結婚3ヶ月で奥さんのご両親に「カンボジアに行きます」と挨拶したことが、人生で最も緊張した瞬間とのこと。男にはやらなきゃいけない時があるとはいえ、本当に今だったのか!? それを証明する為にも、行け!「げん 改め けん」! 働け!「げん 改め けん」!!
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