グーグル囲碁AI「アルファ碁」の活躍では、人工知能関連株が活況高となった。いま市場では次の注目セクターとして、ドローン関連銘柄の人気再燃に期待するムードがある。(『日刊株式投資情報新聞』)
株式投資は連想ゲーム。AI関連の次に物色されるセクターは?
ドローン関連銘柄にあらためて注目の雰囲気
15日は小型無人飛行体「ドローン」の受託生産も行うユー・エム・シー・エレクトロニクス(UMCエレクトロニクス)<6615>(東1・売買単位100株)が東証1部に直接新規上場となり、「ドローン」関連銘柄の売買人気が再燃するかどうか注目する雰囲気がある。
ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615> 15分足(SBI証券提供)
というのは、前週後半から今週初の14日にかけてロゼッタ<6182>(東マ)やデータセクション<3905>(東マ)などの「AI」(人工知能)関連株が活況高となり、そのキッカケとして、グーグルグループが開発した囲碁の人工知能システム「AlphaGo」(アルファ碁)と囲碁の世界トップ級棋士イ・セドル九段(韓国)との5番勝負が13日までで「アルファ碁」の3勝1敗と伝えられたことが連想を招いたとの見方があるからだ(日本インタビュ新聞・株式投資情報3月11日11時掲載)。
ロゼッタ<6182> 日足(SBI証券提供)
データセクション<3905> 日足(SBI証券提供)
株式投資は連想ゲームとの言い方がある。
確かに、14日は「ドローン」関連株のモバイルクリエイト<3669>(東1)が9%高の476円(41円高)となって戻り高値を更新し、ソフトバンク・テクノロジー<4726>(東1)は1.1%高程度だが3日続けて戻り高値を更新。
モバイルクリエイト<3669> 日足(SBI証券提供)
オプティム<3694>(東1)は0.8%高程度だが3日続伸となって戻り高値に接近。理経<8226>(東2)も5.1%高で戻り高値に接近した。
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ドローン関連が動意づくのはこれから?材料は豊富
今のところ、関連株の中では東証1部・2部銘柄の動意が目立ち、まだドーン<2303>(JQS)やビーマップ<4316>(JQS)といった値幅の大きい軽量株は飛び立っていない様子だが、それだけに、動意づく前に乗って本格的な人気再燃を待つことはできそうだ。
ドーン<2303> 日足(SBI証券提供)
ビーマップ<4316> 日足(SBI証券提供)
アイサンテクノロジー<4667>、イメージワン<2667>、石井工作研究所<6314>、日本アビオニクス<6946>、など、関連株は多彩だ。
アイサンテクノロジー<4667> 日足(SBI証券提供)
イメージ ワン<2667> 日足(SBI証券提供)
仮にUMCエレクトロニクスの上場がカラ振りになっても、ドローンの出番は伊勢志摩サミット、風水害シーズン、千葉市などが実施する「空中宅配」実証試験の推移に関する報道などが控え、むしろこれから打順が本格的に回ってくる見て注目する様子がある。
『日刊株式投資情報新聞』2016年3月15日号より一部抜粋
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