10日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり114銘柄、値下がり99銘柄、変わらず12銘柄となった。
日経平均は続伸。36.22円高の23776.09円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。9日の米株式市場でNYダウは続伸し、211ドル高となった。ナスダック総合指数、S&P500指数も含め、主要株価指数が揃って過去最高値を更新した。米イランの対立激化への懸念後退に加え、中国の劉鶴副首相が訪米し、米中貿易協議の第1段階の合意について米中が15日にも署名すると伝わったことも好感された。円相場は1ドル=109円台半ばまで下落しており、本日の日経平均はこうした流れを引き継いで73円高からスタート。朝方には一時23903.29円(163.42円高)まで上昇したものの、3連休を前に利益確定の売りも出て伸び悩んだ。
値上がり寄与トップはファナック、同2位はファミマとなり、2銘柄で日経平均を約29円押し上げたほか、東京エレクトロン、7&iHD、ソフトバンクG、アステラス製薬、安川電などがそれに続いた。前日に発表された安川電の第3四半期決算は業績低迷が続いたものの、中国ACサーボの受注底打ちなどプラス面もあり、米中貿易協議の進展による回復期待も根強いことから当面のあく抜け感が先行の展開に。日本工作機械工業会会長による2020年の工作機械の年間受注額が19年実績比で横ばいになる見通しが伝わっていることも支援材料となり、ファナックなどハイテク株の一角にも関心が向かっている。一方、値下がり寄与上位銘柄は、ファーストリテイリングや信越化学工業、KDDI、京セラなどが並んだ。
*11:30現在
日経平均株価 23776.09(+36.22)
値上がり銘柄数 114(寄与度+133.59)
値下がり銘柄数 99(寄与度-97.37)
変わらず銘柄数 12
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 20705 510 +18.37
ファミマ 2629 76 +10.95
東エレク 24785 300 +10.81
7&iHD 4185 163 +5.87
ソフトバンクG 4821 24 +5.19
アステラス薬 1875 28 +5.04
安川電 4405 140 +5.04
中外薬 10470 90 +3.24
富士フイルム 5811 90 +3.24
日産化学 4660 80 +2.88
キッコーマン 5440 80 +2.88
TDK 12430 70 +2.52
日東電 6190 70 +2.52
オムロン 6470 70 +2.52
ヤマハ 6190 70 +2.52
アドバンテ 6310 30 +2.16
花王 9149 60 +2.16
バンナムHD 6494 58 +2.09
太陽誘電 3505 55 +1.98
塩野義 6865 54 +1.95
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 61840 -1920 -69.16
信越化 11895 -105 -3.78
KDDI 3280 -15 -3.24
京セラ 7641 -26 -1.87
豊通商 3800 -35 -1.26
東京海上 6033 -57 -1.03
NTTデータ 1542 -5 -0.90
デンソー 4857 -25 -0.90
キヤノン 3055 -15 -0.81
トヨタ 7651 -19 -0.68
ブリヂストン 4016 -18 -0.65
サイバー 3860 -85 -0.61
日立 4558 -80 -0.58
大和ハウス 3400 -14 -0.50
アサヒ 4933 -14 -0.50
東レ 737 -12.9 -0.46
伊藤忠 2578 -12 -0.43
三井物 1970 -11.5 -0.41
セコム 9803 -11 -0.40
パナソニック 1036 -10 -0.36