10日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり129銘柄、値下がり94銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は続伸。9日の米国市場ではNYダウなどの主要株価指数が揃って過去最高値を更新した。米イランの対立激化への懸念が後退したうえ、米中が貿易協議の第1段階の合意について15日にも署名する予定と伝わり、投資家心理が上向いた。本日の日経平均も米株高を好感して73円高からスタートすると、朝方には一時23903.29円(前日比163.42円高)まで上昇。3連休や米2019年12月雇用統計の発表を前に利益確定の売りが出て伸び悩む場面もあったが、結局3ケタの上昇で本日の取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比110.70円高の23850.57円となった。なお、オプション1月物の特別清算指数(SQ)は23857.19円。東証1部の売買高は10億9160万株、売買代金は2兆1678億円だった。業種別では、鉱業、医薬品、海運業が上昇率上位だった。一方、繊維製品、電気・ガス業、水産・農林業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の45%、対して値下がり銘柄は50%となった。
値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約18円押し上げた。同2位はファナックとなり、東エレク、ファミマ、TDK、アステラス薬、安川電、7&iHD、などが続いた。安川電の決算発表うけ、中国設備投資回復期待から設備投資関連に買いが波及した。また日経平均構成銘柄の上昇率トップは、業績底入れ期待との前日の報道が引き続き材料視されたIHIで5.1%高、同2位は、スクリーンHDで4.1%高となった。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約64円押し下げた。前日に通期業績予想の下方修正を発表、一転して減益見込みとなることがネガティブ視されたほか、12月度の既存店売上高が4カ月連続でのマイナスとなったことも嫌気された。同2位はKDDIとなり、信越化、デンソー、ブリヂス、豊田通商などが続いた。日経平均構成銘柄の下落率トップもファーストリテで2.8%安となった。
*15:00現在
日経平均株価 23850.57(+110.70)
値上がり銘柄数 129(寄与度+194.63)
値下がり銘柄数 94(寄与度-83.93)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 4878 81 +17.51
ファナック 20670 475 +17.11
東エレク 24840 355 +12.79
ファミマ 2625 72 +10.37
TDK 12550 190 +6.84
アステラス薬 1880 33 +5.94
安川電 4415 150 +5.40
7&iHD 4171 149 +5.37
アドバンテ 6350 70 +5.04
バンナムHD 6569 133 +4.79
エムスリー 3440 55 +4.76
エーザイ 8267 129 +4.65
テルモ 3923 32 +4.61
富士フイルム 5843 122 +4.39
塩野義 6929 118 +4.25
ヤマハ 6230 110 +3.96
資生堂 7955 102 +3.67
花王 9184 95 +3.42
日産化学 4670 90 +3.24
オムロン 6490 90 +3.24
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 61990 -1770 -63.76
KDDI 3288 -7 -1.51
信越化 11960 -40 -1.44
デンソー 4850 -32 -1.15
ブリヂストン 4007 -27 -0.97
豊通商 3810 -25 -0.90
東京海上 6042 -48 -0.86
セコム 9798 -16 -0.58
伊藤忠 2574.5 -15.5 -0.56
キヤノン 3060 -10 -0.54
日立 4564 -74 -0.53
大和ハウス 3400 -14 -0.50
東レ 737.6 -12.3 -0.44
ホンダ 3060 -6 -0.43
いすゞ 1229 -24 -0.43
浜ゴム 2066 -22 -0.40
ヤマハ発 2131 -10 -0.36
三井物 1971.5 -10 -0.36
NTT 2788.5 -25 -0.36
菱地所 2081 -10 -0.36