14日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり64銘柄、値下がり154銘柄、変わらず7銘柄となった。
日経平均は続落。13日の米国市場でNYダウは反落し、128ドル安となった。中国が新型肺炎の認定基準を変更したことで感染者数が大幅に増加し、感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの楽観ムードが後退した。国内でも感染者が相次ぎ確認されたことから、本日の日経平均は感染拡大への懸念を背景に113円安からスタートすると、朝方には一時23603.48円（前日比224.25円安）まで下落。ただ、中国・上海株や香港株が底堅く推移したことから、売りが一巡すると下げ渋る場面もあった。
大引けの日経平均は前日比140.14円安の23687.59円となった。なお、オプション2月物の特別清算指数（SQ）は23744.71円。東証1部の売買高は13億5175万株、売買代金は2兆4068億円だった。業種別では、鉄鋼、陸運業、パルプ・紙が下落率上位だった。一方、ゴム製品、電気・ガス業、情報・通信業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の65％、対して値上がり銘柄は31％となった。
値下がり寄与トップはファーストリテで1銘柄で日経平均を約39円押し下げた。同2位はダイキンとなり、ファナック、大和ハウス工業、TDK、大塚HD、リクルートHDなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは日産自で9.64％安、同2位は大和ハウス工業で6.24％安となった。日産自は前日に第3四半期決算を発表。10-12月期営業利益は227億円で前年同期比78.0％減となり市場想定を下回った。また、通期予想は1500億円から850億円、前期比73.3％減に下方修正、未定としていた期末配当は無配と発表し、嫌気された。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクGで1銘柄で日経平均を約13円押し上げた。同2位はアドバンテスとなり、信越化、バンナムHD、花王、コナミHDなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはSUMCOで6.86％高、同2位はDICで今期営業増益見通しや増配計画が好感され6.18％高となった。SUMCOは前日に19年12月期の決算を発表、営業利益は506億円で前期比40.5％減、従来予想の494億円をやや上回る着地となった。また、20年12月期第1四半期は90億円で前年同期比55％減益を計画、前10-12月期水準を上回る見通しを示したことから、業績底打ち期待が高まった。
*15:00現在
日経平均株価 23687.59(-140.14)
値上がり銘柄数 64(寄与度+56.41)
値下がり銘柄数 154(寄与度-196.55)
変わらず銘柄数 7
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5517 59 +12.75
アドバンテ 5890 100 +7.20
信越化 13565 100 +3.60
バンナムHD 6078 93 +3.35
花王 8735 88 +3.17
コナミHD 4375 70 +2.52
オリンパス 2036.5 16.5 +2.38
日揮HD 1590 62 +2.23
太陽誘電 3550 45 +1.62
7&iHD 4297 40 +1.44
クラレ 1344 35 +1.26
キリンHD 2532 31.5 +1.13
楽天 905 31 +1.12
キッコーマン 5820 30 +1.08
協和キリン 2830 28 +1.01
凸版印 2098 53 +0.95
味の素 1994.5 23.5 +0.85
浜ゴム 1907 44 +0.79
DIC 3125 182 +0.66
ガイシ 1899 18 +0.65
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 59470 -1090 -39.27
ダイキン 15120 -420 -15.13
ファナック 20655 -250 -9.01
大和ハウス 3334 -222 -8.00
TDK 11870 -200 -7.20
大塚HD 4741 -185 -6.66
リクルートHD 4501 -45 -4.86
エーザイ 8951 -128 -4.61
中外薬 11900 -125 -4.50
セコム 9783 -118 -4.25
NTTデータ 1445 -23 -4.14
KDDI 3425 -19 -4.11
第一三共 7738 -107 -3.85
アサヒ 5011 -96 -3.46
アステラス薬 1906.5 -15.5 -2.79
資生堂 7137 -76 -2.74
ホンダ 2960 -31.5 -2.27
京成 4030 -120 -2.16
日産自 513.7 -54.8 -1.97
テルモ 3896 -13 -1.87