[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;21355.20;+11.12
TOPIX;1523.07;-2.80
[後場の投資戦略]
本日の日経平均は、日米だけでなく世界各国当局による景気支援への期待感からいったん値を戻す銘柄が散見された。しかし、トランプ大統領が新たな旅行制限を検討していると明らかにしたことなども伝わっており、国内だけでなく世界的な大きな経済打撃は避けられないとの見方は根強い。このような状況下で景気敏感株の戻りは鈍く、東京市場に物色の広がりはみられていない。足元の下落相場にて、信用評価損益率や騰落レシオ、各種移動平均線乖離率は揃って反発のエネルギーが意識される水準までの調整をみせているものの、日経平均は5日移動平均線を前に上値は重く、短期的な下落トレンドすら払拭できない状況にあることも事実である。
中長期目線での海外投資家などによるマネー回帰が現状も期待できないなかで、ランチタイムにかけての為替市場では、ドル円が再び1ドル=108円台を割り込んで来ており、こちらも投資家心理の重しとなろう。本日の物色としても、週初に利食い売りの出た新型肺炎による新たな需要が期待されるテレワーク関連や巣ごもり消費関連に短期資金が再び流入しており、資金の逃げ足の速さを意識しながらの空中戦は続きそうだ。