■株主還元策
GMOペパボは配当政策として、配当性向50%を基準とした業績連動型の配当を実施する方針を示している。2020年12月期の1株当たり配当金は前期比12.5円減配の52.5円(配当性向50.4%)と3期ぶりの減配となるが、これは前期の業績が期初計画を下回ったものの、配当金については期初計画どおり実施し、結果、配当性向が62.4%に上昇したことによる。今後、利益が増加し配当性向で50%の水準を下回る状況となれば増配する可能性が出てくる。
また、株主優待制度も導入しており、100株以上保有の株主(権利確定は6月末、12月末)に対して、同社インターネットサービスで利用可能なポイントまたはクーポンの付与(1,500円または3,000円相当)等を行っている。株主優待(ポイントまたはクーポンの付与)も含めた単元当たりの年間投資利回りを、2020年2月14日終値(1,998円)で試算すると4.1%となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)