日経平均は大幅続落。6日の米国市場でNYダウは続落し、256ドル安となった。世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、景気後退への懸念が一段と高まった。また、産油国が減産交渉で決裂したことを受けて原油相場が急落。週明けの日経平均は406円安からスタートすると下げ幅を拡大する展開となった。朝方には節目の2万円をおよそ1年2カ月ぶりに割り込み、為替相場が一時1ドル=101円台後半まで円高に振れたこともあって、前引けにかけて19472.26円(前週末比1277.49円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前週末比1050.99円安の19698.76円となった。東証1部の売買高は25億1847万株、売買代金は3兆4646億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、鉱業、銀行業、証券が下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の99%、対して値上がり銘柄は1%となった。
個別では、ソフトバンクGや三菱UFJ、みずほが10%超の下落。ソフトバンクGは世界的な株安や原油相場の急落で傘下の投資ファンドへの影響が懸念されたとみられ、メガバンク株は一段の金利低下が嫌気された。その他売買代金上位もファーストリテ、ソニー、任天堂、トヨタ自など軒並み大幅安。原油安で国際帝石やJXTGも売りがかさんだ。また、直近上場のカーブスHDや決算がネガティブ視されたHEROZはストップ安水準で取引を終えた。一方、売買代金上位ではKDDIが逆行高。一部証券会社の投資判断引き上げが観測されたほか、ディフェンシブ性の高さから資金が向かったようだ。ニチレイやエーザイは2%超の上昇。また、ティーライフなどが東証1部上昇率上位に顔を出した。