9日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり4銘柄、値下がり221銘柄、変わらず0銘柄となった。
日経平均は大幅続落。6日の米国市場でNYダウは続落し、256ドル安となった。世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、景気後退への懸念が一段と高まった。また、産油国が減産交渉で決裂したことを受けて原油相場が急落。週明けの日経平均は406円安からスタートすると下げ幅を拡大する展開となった。朝方には節目の2万円をおよそ1年2カ月ぶりに割り込み、為替相場が一時1ドル=101円台後半まで円高に振れたこともあって、前引けにかけて19472.26円(前週末比1277.49円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前週末比1050.99円安の19698.76円となった。東証1部の売買高は25億1847万株、売買代金は3兆4646億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、鉱業、銀行業、証券が下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の99%、対して値上がり銘柄は1%となった。
値下がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はファーストリテとなり、2銘柄で日経平均を約167円押し下げた。ソフトバンクGは、ビジョンファンドの収益悪化を警戒する動きに加え、原油相場の急落を背景に同ファンドに大口出資しているサウジアラビア公益ファンドの動向などを警戒する流れにもなったようだ。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはみずほで13.14%安、同2位は国際帝石で12.95%安だった。みずほの他、三菱UFJも11%安となるなど、米10年債の0.5%割れなど金利の一段の低下を嫌気した動きに。国際帝石など石油関連については、「OPECプラス」の協議において、サウジアラビアが提案した追加減産案をロシアが拒否。これを受けてサウジも自主的な減産を取りやめ、4月から増産する方針のようで、原油価格が急落したことが売り材料となった。
一方、値上がり寄与トップはエーザイ、同2位はKDDIとなり、2銘柄で日経平均を約12円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはニチレイで2.46%高、同2位はエーザイで2.35%高だった。
*15:00現在
日経平均株価 19698.76(-1050.99)
値上がり銘柄数 4(寄与度+13.29)
値下がり銘柄数 221(寄与度-1064.28)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エーザイ 8026 184 +6.63
KDDI 3242 25 +5.40
ニチレイ 2833 68 +1.22
東ガス 2210 5 +0.04
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 4284 -499 -107.85
ファーストリテ 53120 -1650 -59.44
東エレク 21220 -1215 -43.77
リクルートHD 3391 -370 -39.99
ファナック 16155 -995 -35.84
ダイキン 13150 -820 -29.54
TDK 9550 -670 -24.14
信越化 11110 -670 -24.14
アドバンテ 4615 -270 -19.45
テルモ 3394 -123 -17.72
ソニー 6214 -490 -17.65
第一三共 6255 -415 -14.95
オムロン 5280 -390 -14.05
キッコーマン 4590 -390 -14.05
ホンダ 2496.5 -191 -13.76
ファミマ 2173 -88 -12.68
京セラ 6601 -174 -12.54
アステラス薬 1584 -68 -12.25
キヤノン 2444.5 -217 -11.73
エムスリー 2865 -131 -11.33