12日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値下がりが225銘柄となり、全ての銘柄が下げる格好になった。
日経平均は大幅続落となり、前日比1003.82円安の18412.24円(出来高概算12億1870万株)で前場の取引を終えた。11日の米国株式市場では、引き続き新型コロナウイルス蔓延への警戒感から売りが先行するなか、世界保健機関(WHO)が「パンデミック」に認定すると売りに拍車がかかり、主要3指数は揃って大幅に反落。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円安の19165円となり、東京市場にも朝方から売りが先行した。全面安商状のなか、トランプ米大統領が欧州からの入国を30日間全面停止すると発表したことも相まって、その後もパンデミックに対する警戒感の高まりから売りが売りを呼ぶ動きに。日経平均の下げ幅は1000円を超え、ザラ場ベースでは17年4月以来の安値水準をつけている。
値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はソフトバンクGとなり、2銘柄で日経平均を約189円押し下げたほか、KDDI、リクルートホールディングス、東京エレクトロン、テルモなどがそれに続いた。全面安症状のなか、特に値がさ株は日経平均先物の急落による裁定解消売りの影響も受けているとみられる。ソフトバンクGに関しては9%安になり、世界的な株安を受けたビジョンファンドの収益悪化に加えて、原油相場の急落を背景に財政悪化が想定されることで、サウジアラビア公益ファンドの動向などを警戒する流れにもなっている。なお、値上がり銘柄は0となった。
*11:30現在
日経平均株価 18412.24(-1003.82)
値上がり銘柄数 0(寄与度+0.00)
値下がり銘柄数 225(寄与度-1003.82)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
なし
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 48790 -2960 -106.63
ソフトバンクG 3847 -382 -82.56
KDDI 2964 -145 -31.34
リクルートHD 3017 -276 -29.83
東エレク 20020 -815 -29.36
テルモ 3142 -198 -28.53
ファナック 15475 -750 -27.02
京セラ 6101 -347 -25.00
ファミマ 1900 -159 -22.91
信越化 10265 -585 -21.07
ダイキン 12410 -510 -18.37
アドバンテ 4280 -240 -17.29
TDK 8950 -460 -16.57
オリンパス 1783 -104 -14.99
富士フイルム 4610 -350 -12.61
キッコーマン 4305 -335 -12.07
エーザイ 7303 -333 -12.00
オムロン 4885 -325 -11.71
バンナムHD 5185 -310 -11.17
花王 7735 -310 -11.17