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ビーロット Research Memo(6):財務の安全性を維持しつつ資産規模拡大。販売用不動産(仕掛含む)は過去最大に

■業績動向

2. 財務状況と経営指標
ビーロットの2019年12月期末の総資産は前期比9,287百万円増の33,555百万円となり、大幅に資産規模が拡大した。そのうち流動資産は8,221百万円増であり、販売用不動産(仕掛含む)の5,402百万円増が主な要因であった。販売用不動産(仕掛含む)の残高は19,903百万円と積み上がり、将来に向けて新規開発及び土地の仕入れを順調に進めていることが分かる。現金及び預金は前期比1,090百万円の増加となり、期末残高7,153百万円と余裕がある。

負債合計は前期比7,158百万円増の25,401百万円となった。そのうち流動負債は同5,035百万円増の11,093百万円であり、1年内返済予定の長期借入金及び短期借入金の増加が主要因である。更に、無担保で総額約43億円のシンジケートローンを組成するなど、金融機関との良好な関係を示している。固定負債は同2,123百万円増の14,308百万円であり、長期借入金の増加が主要因である。固定負債(長期借入金、社債)で長期に調達し、流動資産(販売用不動産、仕掛販売用不動産等)を増やす財務戦略が実現されている。

経営指標(2019年12月期末)では、流動比率が269.4%と安全性の目安となる200%を上回る。また、自己資本比率は24.3%と一定水準を維持しており、レバレッジを効かせ成長を志向している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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