16日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり38銘柄、値下がり183銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は大幅に4日続落。13日の米国市場でNYダウは1985ドル高となったが、週末に緊急利下げが実施されると株価指数先物が急落。一方、国内では日銀が金融政策決定会合を本日に前倒しし、週明けの日経平均は思惑買いが先行して155円高からスタートすると、前週末終値を挟み一進一退の展開となった。日銀が上場投資信託(ETF)買入額を増やすことなどを決め、発表直後には一時17785.76円(前週末比354.71円)まで上昇したが、その後内容への失望感などから16914.45円(同516.60円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前日比429.01円安の17002.04円となった。終値ベースの昨年来安値を付けた。東証1部の売買高は23億4569万株、売買代金は3兆3191億円だった。業種別では、ゴム製品、電気機器、輸送用機器が下落率上位だった。一方、空運業、証券、水産・農林業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の51%、対して値上がり銘柄は47%となった。
値下がり寄与トップは東エレク、同2位はオリンパスとなり、2銘柄で日経平均を約44円押し下げた。東エレクの他、ソニー、村田製作、信越化学などハイテク株が弱い。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは三井E&Sで9.03%安、同2位はオリンパスで8.89%安だった。
一方、値上がり寄与トップはKDDI、同2位は中外薬となり、2銘柄で日経平均を約31円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはANAで4.44%高、同2位は丸井Gで3.70%高だった。緊急経済対策として、キャッシュレス決済のポイント還元率の引き上げ検討との一部報道で丸井Gの他、クレディセゾンなどクレジットカード関連の一角が堅調。また、同様に旅行の需要喚起策も検討されているもようで、ANAなどの支援材料となったと見られる。
*15:00現在
日経平均株価 17002.04(-429.01)
値上がり銘柄数 38(寄与度+42.31)
値下がり銘柄数 183(寄与度-471.32)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 2859.5 96.5 +20.86
中外薬 10500 295 +10.63
丸井G 1737 62 +2.23
富士フイルム 4332 33 +1.19
JR東海 15505 325 +1.17
クレセゾン 1285 31 +1.12
JR東日本 7496 166 +0.60
日清粉G 1518 15 +0.54
ニコン 889 13 +0.47
京王 4895 60 +0.43
松井証 667 11 +0.40
ANA 2550.5 108.5 +0.39
JR西日本 6209 105 +0.38
野村HD 395.7 7.7 +0.28
三住トラスト 2764.5 67.5 +0.24
ミツコシイセタン 572 5 +0.18
東ソー 1143 9 +0.16
JXTGHD 330.6 3.9 +0.14
日軽金HD 148 3 +0.11
日立 2903.5 14.5 +0.10
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 18190 -650 -23.41
オリンパス 1470.5 -143.5 -20.68
ソフトバンクG 3670 -94 -20.32
アステラス薬 1470.5 -108.5 -19.54
テルモ 2951 -121 -17.44
京セラ 5463 -228 -16.43
リクルートHD 2793 -144 -15.56
TDK 7810 -400 -14.41
ファミマ 1649 -88 -12.68
信越化 9139 -328 -11.82
セコム 7377 -300 -10.81
資生堂 5498 -294 -10.59
ファナック 14040 -285 -10.27
アドバンテ 3940 -130 -9.37
ファーストリテ 46000 -230 -8.29
ヤマハ 3910 -225 -8.11
NTTデータ 1024 -45 -8.11
キッコーマン 3885 -210 -7.56
バンナムHD 4753 -192 -6.92
デンソー 3205 -190 -6.84