19日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり118銘柄、値下がり105銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は続落となり、前日比124.29円安の16602.26円(出来高概算12億9080万株)で前場の取引を終えた。18日の米国株式市場では、米国政府による経済対策がなかなか成立しないなか、全米50州で新型コロナウイルスへの感染が確認されたことに加え、原油価格の急落を受けて投資家心理が一段と悪化。主要3指数は揃って大幅安になったが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の16530円となり、東京時間朝方にかけて欧州中央銀行(ECB)による7500億ユーロのパンデミック対応購入プログラムが発表され、これを好感して東京市場には買いが先行した。日経平均は朝方に一時400円を超える上げ幅となったが、戻り売り圧力の強さからその後は失速。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないなか、値がさ株中心に下げ幅を拡大する銘柄が目立ち、日経平均はマイナスに転じる展開となった。
値下がり寄与トップはソフトバンクG、同2位は東京エレクトロンとなり、2銘柄で日経平均を約118円押し下げたほか、ファナック、アドバンテスト、オリンパス、京セラ、ファミマなどがそれに続いた。本日の東京市場前場においては、世界的に株安が進むなかでビジョン・ファンドの評価損に対する警戒感や信用リスクの高まりからソフトバンクGが大幅安になるなか、ファーストリテなどの日経平均採用の値がさ株に対しては、225先物安に伴う裁定売りなどの需給面のマイナスインパクトが強まる状況ともなっている。一方で、値上がり寄与上位銘柄には、テルモ、第一三共、中外製薬、エムスリー、花王などが並んだ。物色としても医薬品などのディフェンシブ銘柄に対する物色が目立った。
*11:30現在
日経平均株価 16602.26(-124.29)
値上がり銘柄数 118(寄与度+280.23)
値下がり銘柄数 105(寄与度-404.52)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
テルモ 3285 241 +34.73
第一三共 6440 530 +19.09
中外薬 11230 520 +18.73
エムスリー 2836 209 +18.07
花王 8271 461 +16.61
ダイキン 12990 390 +14.05
7&iHD 3499 233 +8.39
塩野義 4601 200 +7.20
トヨタ 6513 196 +7.06
ホンダ 2359 83 +5.98
キヤノン 2290 110 +5.94
大和ハウス 2477 155.5 +5.60
JR東海 18020 1335 +4.81
キッコーマン 3890 130 +4.68
クラレ 1137 123 +4.43
丸井G 2005 122 +4.39
キリンHD 2225 117 +4.21
東京海上 4453 230 +4.14
武田 3010 110 +3.96
イオン 2266.5 99.5 +3.58
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 2911.5 -334.5 -72.30
東エレク 16650 -1280 -46.11
ファナック 12335 -730 -26.30
アドバンテ 3455 -335 -24.14
オリンパス 1326.5 -136.5 -19.67
京セラ 5416 -249 -17.94
ファミマ 1456 -118 -17.00
富士フイルム 4770 -468 -16.86
リクルートHD 2701.5 -149.5 -16.16
TDK 6920 -410 -14.77
トレンド 3855 -260 -9.37
NTTデータ 901 -44 -7.93
エーザイ 6245 -183 -6.59
コナミHD 2498 -177 -6.38
スズキ 2707 -159 -5.73
日産化学 2815 -136 -4.90
ファーストリテ 40770 -130 -4.68
ヤマハ 3545 -125 -4.50
協和キリン 1872 -120 -4.32
クレセゾン 1122 -98 -3.53