2日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり28銘柄、値下がり196銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は大幅に4日続落。4月1日の米国市場では、米国政府が新型ウイルスによる死亡者数が10万~24万人に達するとの見通しを示し、特に今後2週間は痛みを伴う厳しい状況になると警告すると、企業収益にさらなる悪影響が及ぶとの懸念が高まった。加えて、3月ISM製造業景況指数などの経済指標も景気の悪化を裏付ける結果となり、主要指数は大きく下落した。国内でも昨日には1日当たり過去最高の感染者数を観測しており、リスク回避の流れが継続する形で、本日の日経平均も寄り付きから大きく下落スタート。一時300円超と下げた。ただ、その後は、昨日からの大幅な下落幅を受けた自律反発や日銀による上場投資信託(ETF)買いへの期待から下げ渋り、後場には一時プラス圏に浮上する場面もあった。それでも、引き続き東京のロックダウン(都市封鎖)への警戒感は根強く、再び軟化し、それから大引けにかけては再度じりじりと下げ幅を拡大していった。
大引けの日経平均は前日比246.69円安の17818.72円となった。東証1部の売買高は16億4426万株、売買代金は2兆5703億円だった。業種別では、東証33業種のなかで鉱業、石油、保険の3業種のみプラスで、残る30業種はすべてマイナスとなった。下落率上位では、空運が6%超安、金融が4%超安と下げが目立ち、そのほか、証券、繊維、金属などが並んだ。東証1部の値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は12%となった。
値下がり寄与トップはファーストリテで1銘柄で日経平均を約36円押し下げた。同2位はリクルートHD、京セラ、エーザイ、TDK、ダイキンなどが下落率上位につづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはJフロントで8.15%安、同2位はセイコーエプソンで7.39%安となった。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクGで1銘柄で日経平均を約20円押し上げた。米シェアオフィス大手ウィーカンパニーの株式公開買い付けを取りやめにすると発表した。同2位はテルモとなり、ファナック、ファミマ、ソニー、ヤマトHDなどが上昇率上位につづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは国際帝石で4.51%高、同2位はヤマトHDで3.46%高となった。
*15:00現在
日経平均株価 17818.72(-246.69)
値上がり銘柄数 28(寄与度+61.35)
値下がり銘柄数 196(寄与度-308.04)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 3768 93 +20.10
テルモ 3605 66 +9.51
ファナック 13930 240 +8.65
ファミマ 1899 48 +6.92
ソニー 6322 94 +3.39
ヤマトHD 1734 58 +2.09
7&iHD 3516 53 +1.91
スズキ 2579 44.5 +1.60
東京海上 4830 59 +1.06
キッコーマン 4510 25 +0.90
協和キリン 2319 24 +0.86
日揮HD 875 22 +0.79
東海カ 881 21 +0.76
日立建 2102 19 +0.68
SOMPOHD 3300 59 +0.53
国際帝石 616 26.6 +0.38
富士通 9560 101 +0.36
出光興産 2455 18 +0.26
クボタ 1297.5 6 +0.22
JXTGHD 367.5 2.3 +0.08
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 40940 -1010 -36.38
リクルートHD 2431.5 -125 -13.51
京セラ 5915 -183 -13.18
エーザイ 7048 -250 -9.01
TDK 7780 -240 -8.65
ダイキン 12540 -230 -8.29
NTTデータ 964 -35 -6.30
エプソン 1002 -80 -5.76
日東電 4510 -155 -5.58
セコム 8347 -153 -5.51
アドバンテ 3915 -75 -5.40
ホンダ 2222.5 -74 -5.33
SUBARU 1868.5 -145 -5.22
第一三共 6861 -140 -5.04
東エレク 19430 -130 -4.68
大和ハウス 2433.5 -126 -4.54
豊通商 2224 -126 -4.54
ヤマハ 3940 -120 -4.32
信越化 10070 -120 -4.32
大塚HD 3960 -119 -4.29